「掃除 エアダスター」と検索した方の多くは、「キーボードの隙間のホコリが取れない」「パソコンのファンの音が大きくなった」「エアダスターの正しい使い方を知りたい」「缶と電動、どちらを選べばいいの?」といった悩みをお持ちではないでしょうか。
エアダスターは、空気の力でホコリを吹き飛ばす、手の届かない隙間の掃除に便利なアイテムです。一方で、使い方を誤ると、冷却液が噴き出したり、引火のおそれがあったりと、注意点も少なくありません。
本記事では、エアダスターの種類と選び方、場所別の使い方、正しい手順、使用上の注意点、代わりになる掃除方法まで、わかりやすく解説します。
エアダスターとは?仕組みと特徴
圧縮した空気やガスで、ホコリを吹き飛ばす道具
エアダスターは、圧縮ガスが入ったスプレー缶で、ホコリ、汚れ、異物を吹き飛ばして取り除くための道具です。キーボード、ノートパソコン、プリンタ、パソコンのファンなど、オフィス機器や電子機器の、手の届きにくい場所の掃除に使われます。水や湿気を発生させないため、電子機器や繊細な機器の清掃に向いているのが大きな特徴です。
エアダスターの使用回数の目安
400mlの缶で、2秒間の噴射を約200回行える、という目安が紹介されています。ただし、噴射時間が長いと、早く使い切るため、必要な場所に、短く噴射することが、コスパのよい使い方です。
エアダスターの種類と選び方
動作方式による違い
| 種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 缶タイプ(ガス) | 圧縮ガスの缶 | 手軽、安価、強い噴射 | 使い切りでゴミが出る、ガスの種類に注意 |
| 電動タイプ | 電気で風を起こす | ガス不使用でにおいがなく、可燃性の心配がない、繰り返し使える | 本体価格が高め、充電や電源が必要 |
| 手動ブロアー(ポンプ式) | 手で押して空気を送る | 安価、繰り返し使える | 風量が弱め |
電動エアダスターは、ガスを使用しないため、特有のにおいがなく、室内でも気にせず使え、ゴミも出ず、可燃性がなく安全という特長があります。一方、缶タイプに比べて、本体の価格は高めで、数千円から、1万円以上の製品もあります。
缶タイプの「ガスの種類」を確認する
缶タイプのエアダスターは、中身のガスの種類によって、性質が異なります。
| タイプ | 内容物の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 可燃性 | DME(ジメチルエーテル)、CO2など | 火気に注意が必要。ノンフロンで環境に配慮した製品が多い |
| 不燃性 | HFO-1234ze、HFC-134aなどのブレンド | パソコン周辺機器やカメラなどにも使いやすい。引火しにくい |
エアダスターは、一般に可燃性の製品が多く、製造元の注意書きに従って保管することが大切です。購入時には、パッケージの「可燃性」「不燃性」の表示を確認しましょう。
「逆さ使用OK」かどうか
缶を傾けたり、逆さにしたりすると、冷却液が出る製品があります。冷却液が出ないタイプは、逆さまでの使用ができ、機械のホコリ取りに使いやすいとされています。パッケージに「逆さ使用可能」と表示されているか、確認しましょう。
ノズルの有無・形状
キーボードの隙間など、細かい場所を狙うには、ノズルが付属したタイプが便利です。ノズルを伸ばして、狭い場所に狙いを定める使い方や、ノズルをたたんで、広い範囲に吹き付ける使い方ができる製品もあります。
100均で買えるエアダスター
100円ショップでは、缶タイプの取り扱いが店舗によって異なり、一部で販売が終了し、手動のブロアーが中心になっている店舗もあるとされています。確実に探すなら、店頭の在庫を事前に確認するか、家電量販店、ホームセンター、通販を利用しましょう。
エアダスターの正しい使い方
使用前の準備
- 対象機器の電源を切り、電源ケーブルやバッテリーを外す
- 作業する場所を、換気する(窓を開けるなど)
- 火気(タバコ、コンロ、ストーブ)がないことを確認する
- 周囲に、ホコリが飛び散る場合に備えて、マスクや、新聞紙・ビニールシートを用意する
基本の使い方
- 缶を、まっすぐ立てて持つ(逆さ不可のタイプの場合)
- ノズルを、掃除したい場所から、数センチ〜数十センチ離す
- 短く、断続的に噴射する(長く連続で噴射しない)
- ホコリを、風上から風下に向かって吹き飛ばす
- 吹き飛ばしたホコリは、掃除機やハンディモップで回収する
エアダスターは、ホコリを吹き飛ばして、舞い上げる道具のため、そのままにすると、周囲に広がります。吹き飛ばしたあとに、掃除機などで回収する流れを意識しましょう。
掃除機との併用順序
掃除機の吸引力が強すぎると、基板を壊す危険があり、ティッシュは繊維が残りやすく、静電気を誘発しがちとされています。併用する場合は、まずエアダスターでホコリを浮かし、ブラシで集め、最後に、静電気対策のクロスで仕上げる流れが、おすすめされています。
場所別・エアダスターの使い方
キーボード
- パソコンの電源を切り、キーボードを外す(ノートPCは、電源を切って、少し傾ける)
- キーの隙間に向かって、短く噴射する
- 落ちたゴミを、掃除機やブラシで回収する
- 汚れの目立つキーは、綿棒や、布で拭く
キーボードを、逆さにして軽く叩いてから、エアダスターを使うと、ゴミが落ちやすくなります。
ノートパソコン・デスクトップパソコンのファン・排気口
- 電源を切り、バッテリーや、電源ケーブルを外す
- 排気口や吸気口のホコリを、エアダスターで吹き飛ばす
- デスクトップのケースを開ける場合は、ファンを手や綿棒で、軽く固定して噴射する
ファンを、勢いよく空転させると、故障の原因になります。ファンが回らないよう、固定しながら、短く噴射しましょう。内部の作業に不安がある場合や、保証が気になる場合は、メーカーや専門業者に相談してください。
プリンタ・OA機器・ルーター・ゲーム機
排熱のための通気口や、背面の隙間に、ホコリが溜まりやすい機器です。電源を切ってから、通気口に向けて、短く噴射します。ホコリが溜まると、熱がこもり、動作不良や、故障の原因になることがあります。
カメラ・レンズまわり
カメラのレンズやセンサーにつくホコリは、強い風で吹き飛ばすと、内部に入り込むおそれがあります。カメラには、専用のブロアーを使い、缶タイプのエアダスターを使う場合は、逆さ使用や、強い噴射を避けて、メーカーの指示を確認しましょう。
扇風機・サーキュレーター・エアコンの吹き出し口
扇風機の羽根や、サーキュレーターのカバーは、ホコリが付着しやすい場所です。電源を切って、エアダスターで吹き飛ばし、拭き取りましょう。エアコン内部の熱交換器などには、エアダスターで無理に処理せず、フィルターや吹き出し口の周辺にとどめ、内部は専門業者に依頼するのが安全です。
コンセント・配線まわり
コンセントや、延長コードのまわりにホコリが溜まると、トラッキング現象による火災のおそれがあります。電源プラグを抜き、プラグとコンセントの周辺のホコリを、エアダスターや、乾いたブラシで取り除きましょう。ただし、可燃性のエアダスターは、電気機器の周辺では、引火のリスクがあるため、不燃性のタイプや、電動タイプ、手動ブロアーのほうが安心です。
時計・ミシン・模型・小物
細かい隙間のホコリを飛ばしたいときにも使えますが、細かい部品は、風圧で飛んだり、壊れたりすることがあります。風圧を弱めるか、手動ブロアーのような、優しい風量のものを選びましょう。
エアダスター使用時の注意点
1. 火気に近づけない
エアダスターは、可燃性の製品が多いため、火気(コンロ、ストーブ、タバコ、ライターなど)の近くでの使用や、保管は避けましょう。使用後の缶も、高温になる車内や、直射日光の当たる場所には置かないでください。
2. 缶を傾けない(逆さにしない)
逆さ使用不可の缶を傾けると、冷たい液体が噴き出し、機器の表面が結露したり、傷んだりするおそれがあります。パッケージの「逆さ使用可能」の表示を確認しましょう。
3. 長時間連続で噴射しない
噴射を続けると、缶が冷たくなり、噴射力が落ちたり、液体が出やすくなったりします。数秒ずつの短い噴射を、繰り返しましょう。
4. 人や動物に向けない・吸い込まない
噴射したガスを吸い込むと、健康に害を及ぼすおそれがあります。顔や人・ペットに向けて噴射しない、換気をして使う、子どもの手の届かない場所に保管することを守りましょう。吹き飛ばしたホコリも、吸い込まないよう、マスクの着用をおすすめします。
5. ファンや可動部を高速回転させない
ファンや、モーターを、エアダスターで空転させると、軸受けの故障や、損傷の原因になります。必ず、固定してから噴射しましょう。
6. 作業前に、電源を切る・コンセントを抜く
電源が入った状態での作業は、感電や、故障のリスクがあります。必ず電源を切り、コンセントを抜いてから、作業しましょう。
エアダスター以外の掃除方法
| 方法 | 向いている場所 | ポイント |
|---|---|---|
| ブラシ(柔らかいブラシ) | キーボード、排気口 | ホコリをかき出して、掃除機で回収 |
| 綿棒 | 細かい隙間、ボタンの周り | 軽く湿らせて、汚れを拭き取る |
| ハンディモップ・静電気クロス | 家電の表面 | 静電気を抑えるタイプが便利 |
| 小型掃除機(USB式など) | キーボード、デスクまわり | 吸引力が弱めのものを選ぶ |
| 手動ブロアー | カメラ、精密機器 | 優しい風で、繰り返し使える |
| 電動エアダスター | PC、OA機器、家電全般 | ガス不使用で、安全・経済的 |
状況に応じて、エアダスターとほかの道具を組み合わせると、より効果的です。
エアダスター掃除の頻度の目安
| 場所 | 頻度の目安 |
|---|---|
| キーボード | 月1回程度 |
| パソコンの排気口・ファン | 月1回〜3か月に1回 |
| プリンタ・ルーター・ゲーム機 | 3か月に1回程度 |
| 扇風機・サーキュレーター | 使用前後、シーズンごと |
| コンセントまわり | 半年に1回程度 |
ホコリの多い環境や、ペットを飼っている家庭では、頻度を上げることをおすすめします。
エアダスターで落ちない汚れは、プロの掃除代行も選択肢に
エアダスターは、乾いたホコリを飛ばすのに便利ですが、油や皮脂が固着した汚れや、湿ったホコリ、エアコン内部のカビなどは、風だけでは落としきれません。家全体のホコリや、水回りの汚れ、換気扇まわりの油汚れなど、自分で対応しきれない場所は、プロの掃除代行・ハウスクリーニングに任せるのも賢い方法です。
日常のデスクまわりや、家電のホコリ取りは、エアダスターでこまめに行い、家全体の大掃除や、専門的な洗浄は、プロに依頼するという使い分けで、無理なく清潔な環境を維持できます。
エアダスターに関するよくある質問(FAQ)
Q. エアダスターを缶ごと逆さにすると、どうなりますか?
A. 逆さ使用不可のタイプでは、冷却された液体が噴き出し、機器の結露や故障の原因になることがあります。逆さ使用が可能なタイプでも、製品の表示に従いましょう。
Q. 掃除機でキーボードを掃除してもいいですか?
A. 吸引力が強すぎると、キーや基板を傷める危険があります。弱い吸引力の小型掃除機や、ブラシと併用する方法がおすすめです。
Q. エアダスターのガスを吸い込んでも大丈夫ですか?
A. 噴射剤を吸い込むと、健康に害を及ぼすおそれがあります。必ず換気をして使い、人やペットに向けないでください。
Q. エアダスターは、飛行機や車内に持ち込めますか?
A. 缶は可燃性のガスを含むため、高温になる車内への放置や、航空機への持ち込みには、制限があります。製品の表示や、航空会社・交通機関のルールを、必ず確認してください。
Q. 電動エアダスターは、缶タイプより強力ですか?
A. 製品によって、風力が異なります。最大風速が高い製品もありますが、缶タイプに比べて、風量が弱い場合もあるため、用途や風力調整機能を確認して選びましょう。
まとめ
エアダスターは、キーボード、パソコンのファン、プリンタ、家電の通気口など、手の届かない隙間のホコリを吹き飛ばせる、便利な掃除アイテムです。缶タイプ、電動タイプ、手動ブロアーの3種類があり、ガスの可燃性・不燃性、逆さ使用の可否、ノズルの有無などを確認して、用途に合ったものを選びましょう。
使う際は、電源を切る、火気を避ける、缶を傾けない、短く噴射する、ファンを固定する、換気をするといった基本を守ることが大切です。吹き飛ばしたホコリは、掃除機やブラシで回収し、必要に応じて、ほかの掃除方法と組み合わせましょう。自分で対応できない汚れは、プロの力も上手に借りながら、清潔で快適な環境を保っていきましょう。
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