「掃除 スチーマー」と検索した方の多くは、「スチームクリーナーで、本当に洗剤なしで汚れが落ちるの?」「どこに使えて、どこに使ってはいけないの?」「フローリングや換気扇に使っても大丈夫?」「やけどなど、安全面が心配」といった疑問をお持ちではないでしょうか。
スチーマー(スチームクリーナー)は、高温の蒸気で汚れを浮かせて落とす掃除機器で、洗剤に頼らない掃除方法として注目されています。一方で、素材によっては、変形や剥がれのおそれがあり、使い方を誤るとやけどのリスクもあります。
本記事では、スチームクリーナーの仕組みと特徴、得意な汚れ、場所別の使い方、使えない素材、選び方のポイント、安全上の注意点、電気代の目安まで、わかりやすく解説します。
スチーマー(スチームクリーナー)とは?
高温の蒸気で汚れを浮かせる掃除機器
スチームクリーナーは、給水タンクに入れた水を、本体内部で加熱して沸騰させ、発生した蒸気を汚れに吹き付けて落とす掃除機器です。高温の蒸気で汚れを浮かせる仕組みで、皮脂、油はね、水垢、砂、ホコリなどに効果的とされています。製品によっては、カビ対策になるものもあります。
代表的な家庭用スチームクリーナーの特徴
ドイツの清掃機器メーカー、ケルヒャーの家庭用スチームクリーナーの例では、密閉したボイラーで、入れた水を約143℃まで熱し、スチームを発生させます。吐出されるときの温度は約100℃と高温で、さらっとしたスチームが特徴で、油汚れなど、温めると落ちやすい汚れに効果的とされています。また、水分が少ないため、家の中のさまざまな場所で使えます。汚れを吸い込む機能はないため、浮いた汚れは、クロスなどで拭き取る必要があります。
洗剤なしで汚れを落とせる
スチームクリーナーは、洗剤などの化学薬品を使わず、水だけで汚れを落とせる点が、大きな特徴です。製品の説明では、約100℃の高温スチームで、バクテリアの除菌が確認されたというテスト結果も紹介されていますが、除菌効果は、使用条件(表面の硬い場所を清掃した場合など)に左右されるため、過度な期待は避けましょう。
「スチーマー」という言葉の注意点
「スチーマー」は、美容用のフェイシャルスチーマーや、衣類のスチーマー(ハンディスチーマー)を指すこともあります。本記事では、掃除用のスチームクリーナーを中心に解説しますが、衣類用のスチーマーを掃除に使う場合は、製品の用途や、取扱説明書の範囲内で使いましょう。
スチームクリーナーが得意な汚れ・場所
向いている汚れ
| 汚れの種類 | 効果 |
|---|---|
| 皮脂・手垢 | 熱で浮かせて拭き取りやすい |
| 油はね・油汚れ | 温めると落ちやすい。キッチンまわりに有効 |
| 水垢 | 軽い水垢は、蒸気で浮かせて落としやすい |
| 砂・ホコリ | 湿らせて、拭き取りやすくする |
| 食べこぼし・飲み物のシミ | 蒸気で柔らかくして、拭き取る |
使用に適した場所
スチームクリーナーの使用に適した場所として、次のような例が紹介されています。
- 床(フローリング、カーペット、じゅうたん、畳)
- キッチン(コンロ、換気扇、排水溝、電子レンジの庫内)
- 浴室
- 洗面所
- サッシ、網戸
- 自動車内部のシートなど
製品ごとに、適した場所や、使えない場所が異なるため、取扱説明書で確認してから使いましょう。
苦手な汚れ
- 長年こびりついた、頑固な油汚れや焦げつき(蒸気だけでは落としきれず、洗剤や、こすり洗いが必要な場合がある)
- 根の深い黒カビ(専用のカビ取り剤が必要な場合がある)
- 汚れを吸い込みたい場面(スチームクリーナーには、吸引機能がないため、掃除機との併用が基本)
場所別・スチームクリーナーの使い方
基本の使い方の流れ
- 給水タンクに水を入れる
- 電源を入れ、蒸気が出るまで待つ(ヒートアップの時間は、製品によって異なる)
- ノズルや、アタッチメントを、用途に合わせて取り付ける
- 汚れにスチームを当てる
- 浮いた汚れを、クロスやタオルで拭き取る
スチームを当てるときは、ゆっくりとしたスピード(1秒間に30cm程度の目安)で動かすと、水分が残らず、汚れを落としやすいとされています。クロスやタオルは、複数枚用意しておくと便利です。
アタッチメントの使い分け
| アタッチメント | 向いている場所 |
|---|---|
| ノズルヘッド(単体) | 狭い場所、角、細かい場所(ガステーブル、サッシレールなど) |
| ノズルヘッド+ブラシ | 細かい場所の汚れ(ガステーブル、サッシレールなど) |
| ハンドブラシ+カバー | 広い面(シンク、テーブル、レンジフードなど) |
| フロアノズル+クロス | 床面などの足元の広い場所(フローリング、畳など) |
ブラシの毛が硬めの製品もあるため、傷のつきやすい素材を掃除する際は、目立たない場所で試してから、使用しましょう。
フローリング・畳
床の主な汚れは、足裏の皮脂、料理の油や水はね、食べこぼし、窓からの砂、衣類に付着して室内に入り込んだホコリなどです。放置すると、落ちにくい黒ずみの原因になりますが、スチームクリーナーで、さらっと仕上げられるとされています。
ただし、水分に弱い、コーティングしていない無垢材や、シートフローリングは、使用頻度に注意が必要です。畳やカーペットは、掃除後に、必ず換気して、よく乾燥させましょう。ワックスの密着不良や、経年劣化のあるフローリングも、事前に目立たない場所で、試してください。
キッチン(コンロ・換気扇・シンク)
コンロまわりの油はね、換気扇の軽い油汚れ、シンクの水垢に使えます。電子レンジの庫内や排水口にも、使える例が紹介されていますが、機器の取扱説明書で、確認が必要です。蒸気を当ててから、クロスで拭き取ると、洗剤を使わずに、サラサラの仕上がりになるとされています。
浴室・洗面所
浴室の壁、床、鏡、洗面台の水垢、石鹸カス、皮脂汚れに使えます。水垢のような、比較的簡単な汚れは、近い距離で噴射すると、すぐに落ちたという使用者のレビューもあります。距離感がわからない場合は、少し離して、試してから、調整しましょう。
サッシ・網戸
サッシレールの泥や、ホコリが固まった汚れは、蒸気で柔らかくしてから、ブラシと拭き取りで、落としやすくなります。網戸も、スチームで汚れを浮かせて、拭き取る方法が紹介されています。
布製ソファ・カーペットのシミ・車のシート
布製ソファや、カーペットのシミ、車のシートにも、使える場合があります。素材によっては、熱で変質するおそれがあるため、目立たない場所で試し、使用後は、しっかり乾燥させましょう。
スチームクリーナーが使えない素材・注意点
使用を避けたい・慎重にすべき素材
| 素材・場所 | 理由・注意点 |
|---|---|
| 熱に弱い材質・プラスチック | 変形のおそれ |
| 壁紙 | 剥がれのおそれ |
| 無垢材・コーティングされていない木材 | 水分で傷む、反りや変色のおそれ |
| シートフローリング | 水分や熱で、剥がれるおそれ |
| ワックスが劣化した床 | ワックスが白くなる、剥がれる場合がある |
| 革製品 | 熱や水分で、傷む |
| 電子機器・液晶画面 | 水分が入り込む、故障のおそれ |
| 窓ガラス(製品による) | 急な温度変化で割れるおそれ(取扱説明書を要確認) |
熱に弱い材質、壁紙、プラスチックなどは、変形や剥がれのおそれがあるため、目立たない場所で試してから使用するよう、メーカーも注意しています。
使う前に必ず確認すること
- 取扱説明書で、使用可能な素材・場所を確認する
- 目立たない場所で、試し当てをする
- 水分が残らないよう、拭き取りと乾燥を徹底する
安全に使うための注意点(やけど・事故防止)
やけどに注意する
スチームは、約100℃の高温です。噴射口を、人やペットに向けない、使用中・使用直後は、ノズルやアタッチメントに触れない、本体を移動するときは、電源を切って冷ましてから、運ぶ、といった基本を守りましょう。水と熱という、シンプルな方法で汚れを落とせますが、火傷だけは、十分に気をつける必要があります。
子どもやペットがいる家庭では
作業中や、使用直後の本体は、子どもやペットの手の届かない場所に置きましょう。コードに足を引っかけて、本体が倒れると、高温の水がこぼれるおそれがあります。
使用中の注意
- 水の補給は、電源を切って、蒸気が落ち着いてから行う
- 給水タンクの水が、空のまま加熱しない
- 空だきを避ける
- 水道水のミネラル分(カルキ)が溜まりやすいため、取扱説明書に沿って、お手入れする
換気と湿気に注意
蒸気を大量に使うと、室内の湿度が上がり、結露やカビの原因になる場合があります。使用中は、換気をして、使用後は、拭き取りと乾燥を行いましょう。
電源・電気に関する注意
家庭用のスチームクリーナーは、消費電力が、1,000〜1,500Wのものが多く、他の家電と同じコンセントに接続すると、ブレーカーが落ちるおそれがあります。製品の注意書きに従い、単独で使用するのが、安全です。
スチームクリーナーの選び方
| 選ぶポイント | 内容 |
|---|---|
| 蒸気の温度・圧力 | 家庭向けでは、製品ごとの差は、ヒートアップ時間や、使用時間などにあることが多い |
| ヒートアップ(待ち時間) | 短いほど、すぐ使えて便利 |
| 連続使用時間・タンク容量 | 広い範囲を掃除するなら、容量の大きいものが便利 |
| 本体サイズ・重さ | 取り回しやすさ、収納場所に合うか |
| 付属品・アタッチメント | フロアノズル、ブラシ、ノズルなど、用途に合うか |
| コード長 | 部屋を移動するときの、使いやすさ |
| ハンディタイプ・床用(アップライト)タイプ | 細かい場所中心か、床掃除中心かで選ぶ |
家庭の掃除であれば、スチームの吐出圧力は、どの機種でもほぼ同じという、メーカーの案内もあり、汚れの程度や、掃除の頻度、使用環境に合わせて、サイズや、付属品で、選ぶのが基本です。フロア掃除に特化したい場合は、アップライト式(スティック掃除機のような形)の製品も、選択肢に入ります。
スチームクリーナーの電気代・コストの目安
一般家庭の100V・15Aのコンセントに、単独でつないで使用した場合、電気代は、1kWhにつき約27円とされています(メーカーの目安)。消費電力が1,200Wや1,500Wの製品を使うと、1時間あたり、おおよそ32〜41円程度です。実際には、使用時間は、数十分程度のことが多いため、1回あたりの電気代は、数円〜十数円程度になります(電気料金は、契約によって変わるため、目安として、ご確認ください)。
スチームクリーナー掃除の頻度の目安
| 場所 | 頻度の目安 |
|---|---|
| キッチンのコンロまわり | 月1〜2回 |
| 浴室・洗面所 | 月1〜2回 |
| フローリング | 月1回程度(素材に応じて) |
| サッシ・網戸 | 季節の変わり目 |
| 布製品・カーペット | 年に数回 |
| 換気扇 | 月1回程度、または大掃除時 |
洗剤を使わないため、手軽に、定期的に使えますが、素材を傷めないよう、使いすぎには注意しましょう。
スチームクリーナーで落ちない汚れは「プロの掃除代行」も選択肢に
スチームクリーナーは、洗剤なしで汚れを落とせる便利な道具ですが、長年蓄積した油汚れや、根の深いカビ、エアコン内部の汚れなどは、自力では落としきれません。素材を傷めるリスクや、やけどの不安もあるため、広範囲の掃除や、専門的な洗浄は、プロのハウスクリーニングに任せるのも、一つの方法です。
日常のお手入れは、スチームクリーナーや、他の掃除道具で、こまめに行い、年末の大掃除や、負担の大きい水回りは、プロに依頼するという使い分けで、無理なく清潔な住まいを維持できます。
スチーマー掃除に関するよくある質問(FAQ)
Q. スチームクリーナーだけで、汚れは完全に落ちますか?
A. 皮脂、軽い油汚れ、水垢などには効果的ですが、頑固な汚れや、焦げつきは、洗剤やこすり洗いを併用したほうがよい場合もあります。スチームクリーナーには、吸引機能がないため、浮かせた汚れは、必ず、拭き取りましょう。
Q. フローリングに使っても、大丈夫ですか?
A. コーティングされたフローリングには、使える場合が多いですが、無垢材や、シートフローリング、ワックスの劣化した床は、注意が必要です。目立たない場所で、試してから、使用しましょう。
Q. 洗剤を入れて使えますか?
A. 基本的に、給水タンクには、水のみを入れます。洗剤や、薬品を入れると、故障の原因になるため、取扱説明書の指示に従ってください。
Q. カビも除去できますか?
A. 製品によっては、カビ対策になるとされていますが、根の深いカビや、広範囲のカビには、専用のカビ取り剤などが、必要な場合もあります。
Q. 子どもやペットがいる家庭でも使えますか?
A. 洗剤を使わないため、薬剤の心配は、少ないですが、約100℃の高温蒸気を使うため、やけどのリスクがあります。作業中は、近づけない、使用後は、手の届かない場所に保管するといった配慮が必要です。
まとめ
スチーマー(スチームクリーナー)は、約100℃の高温の蒸気で、皮脂、油汚れ、水垢などを浮かせて落とす、洗剤を使わない掃除機器です。フローリング、キッチン、浴室、洗面所、サッシ、網戸、車のシートなど、幅広い場所に使えますが、浮いた汚れを吸い込む機能はないため、クロスで拭き取る作業が欠かせません。アタッチメントを使い分け、ゆっくりとしたスピードで動かすのが、コツです。
一方で、熱に弱い材質、壁紙、プラスチック、無垢材、シートフローリング、電子機器などには、使えない、または注意が必要です。やけど対策、換気、乾燥、取扱説明書の確認も欠かせません。頑固な汚れや広範囲の掃除は、プロの力も借りながら、安全で、気持ちのいい掃除を続けていきましょう。
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