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長期優良住宅とは 認定住宅の条件・メリット・デメリット

マイホームを検討していると
「長期優良住宅」と言うキーワードを
聞いたことがあるのではないでしょうか?

ハウスメーカー・工務店などで話を聞くと、
長期優良住宅を推すメーカーもあれば、
あまりオススメしてこないメーカーもあるため、
結局のところ良いの?悪いの?どっち?と悩むと思います。

そこで、このページでは、そもそも長期優良住宅とはなんなのか?
そして、認定長期優良住宅にすることのメリット・デメリットは何か?
について詳しくご紹介します。

Contents

長期優良住宅とは


長期優良住宅とは、認定住宅の1つです。
長期(目標は100年間)に渡り良好な状態で住むために
設計・建築・メンテナンスされている優良な住宅です。

ちなみに、認定住宅には、長期優良住宅の他に
低炭素住宅があります。

2030年のCO2削減目標達成のために、ZEH(ゼロ・エネル ギー・ハウス)基準が設けられるなど、住宅の低炭素化が進んでいます。特に最近、マイホームの購入を検討している人は、「低炭素住宅」と言う言葉をハウスメーカー・工務店などでよく耳にすると思います。ただ、「低炭素化」「低炭素住宅」等といきなり言われても、一体なんなの?と疑問に思うと思います。そこで、このページでは、低炭素住宅とはなんなのか?そして、認定低炭素住宅にすることのメリット・デメリットは何か?について詳しくご紹介します。低炭素住宅とは低炭素住...
低炭素住宅とは 認定住宅の条件・メリット・デメリット - 住まい暮らし応援サイト

長期優良住宅の認定条件


長期優良住宅の認定を受けるには、

・劣化対策
・耐震性
・維持管理・更新の容易性
・可変性
・バリアフリー性
・省エネルギー性
・居住環境
・住戸面積
・維持保全計画

上記9つの性能項目の基準をクリアしている
必要があります。

加えて、5万円〜10万円の申請料を払って
認定を受ける必要があります。

建物本体が性能項目をいくらクリアしていても、
申請しなければ、認定長期優良住宅とならないため、
注意が必要です。

長期優良住宅の申請方法


長期優良住宅申請の流れとしては

1.長期優良住宅建築計画の作成
2.登録住宅性能評価機関による審査
3.所管行政庁による審査

となっており、上記を着工前までにする必要があります。
そして、全ての審査に通ると長期優良住宅と認定されます。

流れだけを見ると、簡単そうですが、実際に申請するとなると、
提出書類の準備は大変ですし、提出期限を1日でも過ぎてしまうと
一切受け付けてもらえません。

そのため、長期優良住宅の申請は個人でもできますが、
ハウスメーカー・工務店に申請手続きを依頼した方が
楽ですし、確実です。

メリット1:税金の優遇措置が受けられる


長期優良住宅の認定を受けると
下記のような税金の優遇措置が受けられます。

一般の住宅
長期優良住宅
年間最大40万円の控除
年間 最大50万円の控除
受けられない
最大65万円の控除
控除額1,200万円
控除額1,300万円
軽減税率0.15%
軽減税率0.1%
3年間2分の1に減額
5年間2分の1に減額

※ただし住宅ローン控除と認定住宅の特別控除は選択適用(=併用不可)

メリット2:快適な住環境


長期優良住宅の条件でも説明したとおり、

・劣化対策
・耐震性
・維持管理・更新の容易性
・可変性
・バリアフリー性
・省エネルギー性
・居住環境
・住戸面積
・維持保全計画

上記9つの性能項目の基準をクリアしています。

そのため、丈夫でメンテナンスもしやすく
環境にも優しいエコな住宅が自然と出来上がります。

メリット3:安い金利で住宅ローンが組める


認定長期優良住宅であれば、「フラット35S金利Aプラン」
利用することができます。

「フラット35S金利Aプラン」を利用すると
当初から10年間フラット35の借入金利から年間0.25%
金利を引き下げることができます。

例えば3,000万円借りていた場合、
フラット35S金利Aプランを利用することで
約70万円総支払額を減らすことができます。

デメリット1:費用が掛かる


認定長期優良住宅にするデメリットは、
一般の住宅と比較すると別途2つの費用が余計に掛かる点です。

1つは建築費用です。

長期優良住宅にするために掛かる標準的な
性能強化費用相当額は43,800円/㎡と言われています。

例えば総床面積100㎡の家を建てようとすると、
43,800円/㎡×100㎡=4,380,000円
となり、一般住宅と比べると建築費用が高くなります。

金額はハウスメーカー・工務店によって性能強化費用は違うため、
一概に43,800円/㎡増額しているわけではありませんが、
一般の住宅と比べると確実に建築費用は高くなります。

もう1つは認定申請にかかる費用です。

長期優良住宅の認定を受けるために
申請料として5万円〜10万円支払わなければいけません。

数千万円もするマイホームを購入しようとしている時に
5万円〜10万円なんて微々たるものと感じるかもしれません。

しかし、5万円〜10万円って冷静になって考えると、
結構な大金です。

このように長期優良住宅は高品質な分、
どうしても費用が掛かります。

認定長期優良住宅にするべきか


認定長期優良住宅にするべきかどうか?
悩むところだと思いますが、個人的には
認定長期優良住宅にするべきだと思います。

なぜなら、長期優良住宅にした方が最終的にお得だからです。

確かに建築費用は高くなりますし、申請料も決して
安いものではありません。

各種税金の優遇制度を利用しても、性能強化にかかる費用と
トントンか少し足りないくらいだと思います。

しかし!家を建ててからの事を考えると
長期優良住宅の方がお得なんです。

まず、月々の光熱費が長期優良住宅の方が安いです。

そして建物も丈夫で、メンテナンスもしやすい設計となっているため、
メンテナンス費用を安く抑えることができます。

マイホームを建てようと住宅展示場などを回っていると住宅メーカーの営業マンから「うちは保証が充実しています!!」「○年間おきに点検します!!」「○年間メンテナンス保証をしています!!」などなどアフターサービスが充実していることをアピールされると思います。ただ、ちょっと待ってください!!その言葉を、そのまま鵜呑みにしてしまうと「アフターサービスが充実している!」と感じると思いますが、そうとらえるのは非常に危険です!!このページでは、それぞれの意味と注意点について、ご紹介しています。保証とは保証とは、何か住宅に...
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このように、購入時だけで比べると
一般住宅の方が有利ですが、初期コストは
多少高くても長期的にみると、長期優良住宅で建てた方が
最終的にお得になるため、これから家を検討する人は、
長期優良住宅にすることをオススメします。

マイホームを検討していると「長期優良住宅」「低炭素住宅」と言うキーワードを聞いたことがあるのではないでしょうか?「長期優良住宅」「低炭素住宅」とは、どちらも認定住宅と呼ばれる優れた住宅を意味しています。実際にマイホームを建てる段階まで話が進むと、ハウスメーカー・工務店から「認定住宅にしますか?しませんか?」「認定住宅のうち長期優良住宅と低炭素住宅のどちらにしますか?」と選択を迫られます。どちらの認定住宅にしたいか聞かれても、この2つは一体何が違うんだろう?どっちの方が良いんだろう?と疑問に思い...
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