マイホームを検討していると
「長期優良住宅」「低炭素住宅」
と言うキーワードを聞いたことがあるのではないでしょうか?
「長期優良住宅」「低炭素住宅」とは、どちらも
認定住宅と呼ばれる優れた住宅を意味しています。
実際にマイホームを建てる段階まで話が進むと、
ハウスメーカー・工務店から
「認定住宅にしますか?しませんか?」
「認定住宅のうち長期優良住宅と低炭素住宅のどちらにしますか?」
と選択を迫られます。
どちらの認定住宅にしたいか聞かれても、
この2つは一体何が違うんだろう?
どっちの方が良いんだろう?
と疑問に思い、迷うと思います。
そこで、このページでは、
長期優良住宅と低炭素住宅の共通点・違いは何か?
どちらがオススメ?その根拠は?
について、詳しくご紹介します。
Contents
長期優良住宅とは
長期優良住宅とは、長期(目標は100年間)に渡り良好な状態で住むために
設計・建築・メンテナンスされている優良な住宅です。
具体的には、
・劣化対策
・耐震性
・維持管理・更新の容易性
・可変性
・バリアフリー性
・省エネルギー性
・居住環境
・住戸面積
・維持保全計画
上記9つの性能項目の基準をクリアしている
住宅を指します。
マイホームを検討していると「長期優良住宅」と言うキーワードを聞いたことがあるのではないでしょうか?ハウスメーカー・工務店などで話を聞くと、長期優良住宅を推すメーカーもあれば、あまりオススメしてこないメーカーもあるため、結局のところ良いの?悪いの?どっち?と悩むと思います。そこで、このページでは、そもそも長期優良住宅とはなんなのか?そして、認定長期優良住宅にすることのメリット・デメリットは何か?について詳しくご紹介します。長期優良住宅とは長期優良住宅とは、認定住宅の1つです。長期(目標は100年間... 長期優良住宅とは 認定住宅の条件・メリット・デメリット - 住まい暮らし応援サイト |
低炭素住宅とは
低炭素住宅とは、その名の通りCO2排出量の少ない住宅です。
CO2排出量が少ないと言うことは、
それだけエネルギー効率が高く、
環境に優しいエコな住宅と言うことです。
具体的には、
・定量的評価項目(必須項目)
・選択的項目
の両方の条件を満たす住宅を指します。
定量的評価項目(必須項目)
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・省エネ法の省エネ基準と同等以上の断熱性・日射熱取得性を有すること ・省エネ法の省エネ基準に比べて冷暖房や給湯などの一次エネルギー消費量を、10%以上低く抑えること |
選択的項目(8つの項目のうち2つ以上に該当又は※に該当)
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1.節水に資する機器をしている 2.雨水、井戸水又は雑排水の利用のための設備を設置している 3.HEMS又はBEMSを設置している 4.太陽光等の再生可能エネルギーを利用した発電設備及び、それと連携した定置型の蓄電池を設置している 5.一定のヒートアイランド対策を講じている 6.住宅の劣化の軽減に資する措置を講じている 7.木造住宅若しくは木造建築物 8.高炉セメント又はフライアッシュセメントを構造耐力上主要な部分に使用している ※標準的な建築物と比べて、低炭素化に資する建築物として所管行政庁に認められる |
2030年のCO2削減目標達成のために、ZEH(ゼロ・エネル ギー・ハウス)基準が設けられるなど、住宅の低炭素化が進んでいます。特に最近、マイホームの購入を検討している人は、「低炭素住宅」と言う言葉をハウスメーカー・工務店などでよく耳にすると思います。ただ、「低炭素化」「低炭素住宅」等といきなり言われても、一体なんなの?と疑問に思うと思います。そこで、このページでは、低炭素住宅とはなんなのか?そして、認定低炭素住宅にすることのメリット・デメリットは何か?について詳しくご紹介します。低炭素住宅とは低炭素住... 低炭素住宅とは 認定住宅の条件・メリット・デメリット - 住まい暮らし応援サイト |
長期優良住宅と低炭素住宅の共通点
同じ認定住宅と言うことで、
長期優良住宅と低炭素住宅には、
いくつか共通点があります。
税金の優遇制度が受けられる
長期優良住宅・低炭素住宅として認定を受けると
下記のような税金の優遇措置が受けられます。
低炭素住宅
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長期優良住宅
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年間最大50万円の控除
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年間 最大50万円の控除
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最大65万円の控除
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最大65万円の控除
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控除額1,200万円
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控除額1,300万円
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軽減税率0.1%
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軽減税率0.1%
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3年間2分の1に減額
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5年間2分の1に減額
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※ただし住宅ローン控除と認定住宅の特別控除は選択適用(=併用不可)
安い金利で住宅ローンが組める
認定住宅であれば、「フラット35S金利Aプラン」を
利用することができます。
「フラット35S金利Aプラン」を利用すると
当初から10年間フラット35の借入金利から年間0.25%
金利を引き下げることができます。
例えば3,000万円借りていた場合、
フラット35S金利Aプランを利用することで
約70万円総支払額を減らすことができます。
長期優良住宅と低炭素住宅の違い
同じ認定住宅でも
長期優良住宅と低炭素住宅では、
下記のような違いがあります。
住宅性能が特化型か総合型か
低炭素住宅の認定基準は、
省エネルギー性についてのみとなっています。
それに対して、長期優良住宅は省エネルギー性に加えて、
耐震性、維持管理・更新の容易性など、環境性能以外に
ついても厳しい基準が設けられています。
省エネルギー性のみを見ると、低炭素住宅の方が
優れていますが、省エネルギー性以外に関しては、
長期優良住宅の方が優れています。
そのため、住宅性能について比較すると、
環境性能に特化した低炭素住宅
総合的に優れている長期優良住宅
と分類することができます。
建築コストが違う
省エネ基準だけを満たせば良い低炭素住宅に比べて
長期優良住宅は、省エネ基準以外の基準もクリアしなければ
いけません。
そのため、会社によりますが、一般的に
長期優良住宅の方が建築コストは高くなります。
優遇制度のメニューが違う
上記「長期優良住宅と低炭素住宅の共通点」の中で
紹介しているとおり、認定住宅であれば、
税金の優遇制度を受けることができます。
低炭素住宅
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長期優良住宅
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年間最大50万円の控除
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年間 最大50万円の控除
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認定住宅の特別控除
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最大65万円の控除
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最大65万円の控除
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不動産取得税
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控除額1,200万円
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控除額1,300万円
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登録免許税
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軽減税率0.1%
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軽減税率0.1%
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固定資産税
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3年間2分の1に減額
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5年間2分の1に減額
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しかし、優遇制度のメニューが若干異なり、
・不動産取得税
・固定資産税
については、長期優良住宅の方が、
より手厚く優遇されています。
長期優良住宅の方がオススメ
長期優良住宅、低炭素住宅どちらの
認定住宅にするべきか?と悩んだ場合、
長期優良住宅の方がオススメです!
なぜなら、長期に渡って住み続けた場合、
長期優良住宅の方が住み心地が良いからです。
確かにその分、建築コストは高くなります。
しかし、ハウスメーカー・工務店と価格交渉をしたり、
税の優遇制度を利用することで、
建築コストをある程度下げることは可能です。
せっかく大金を払って家を建てるのですから、
安物買いの銭失いにならないためにも、
長期優良住宅にすることをオススメします。