シロアリ対策にはタームガード、薬剤の吹き付け・加圧注入など
様々なものがありますが、そのうちの1つにヒノキ材の利用があります。
ハウスメーカーによっては、
「うちはヒノキ材を利用しているからシロアリ対策万全です!」
とアピールしてくることがありますが、果たして本当に大丈夫なのでしょうか?
シロアリ対策が足りず、シロアリ被害にあってしまうと、
駆除できるとは言え、一度齧られた柱などを
元通りに戻すことはできません。
そこで、このページでは、
ヒノキ材がシロアリ対策に本当に有効なのか?
ヒノキ材だけでシロアリ対策は十分なのか?
などについて詳しくご紹介します。
Contents
シロアリ対策にヒノキ材は有効
ヒノキ材の中には、「ヒノキチオール」と言う物質が含まれています。
このヒノキチオールは、天然の防蟻剤と言われ、
シロアリにとっては毒なので、食べた個体は死んでしまいます。
つまり、シロアリ対策にヒノキ材は有効です!
日本産ヒノキと外国産ヒノキどっちが良い?
もしも、あなたがヒノキ材で家を建てるとして、
A、Bのハウスメーカーから
A社「当社は国産のヒノキ材を使っています!」
B社「当社は外国産のヒノキ材を使っています!」
と言われた場合、どちらのハウスメーカーを選びますか?
日本製品=高品質・安全
のイメージが強いため、大半の人が国産のヒノキ材を
使うハウスメーカーを選ぶのではないでしょうか?
しかし、ヒノキ材に関しては、国産のヒノキ材を使っても
シロアリ対策にはなりません。
なぜなら、国産のヒノキ材には、
天然の防蟻剤「ヒノキチオール」が、ほとんど含まれていないからです。
天然の防蟻剤「ヒノキチオール」が多く含まれているのは、
外国産のヒノキ(台湾ヒノキなど)なので、シロアリ対策で選ぶのであれば、
国産ではなく、外国産のヒノキ材を取り扱っているハウスメーカーを
選ぶ必要があります。
ヒノキ材で建てれば防蟻処理は必要ない?
天然の防蟻剤「ヒノキチオール」が多く含まれている
外国産のヒノキ材で家を建てれば、シロアリ対策は大丈夫!
防蟻処理は必要ない!
とは、残念ながら言えません。
なぜなら、シロアリは、
樹種を選んで食べているわけではないからです。
もちろんシロアリにも、好き嫌いはあるため、
ヒノキの他に杉、松、ホワイトウッドなど何を食べるか
選べる状況にあれば、ヒノキを避けて、他の木材を食べます。
ヒノキ材を売りにしているハウスメーカーのホームページを見ても、
その結果は明らかで、ヒノキ材がシロアリに有効であることが、
よくわかります。
しかし、それはシロアリが食べる樹種を選択できる状況にある場合だけです。
現実世界においては、シロアリが樹種を選べる状況にあることは、
ほとんどありません。
そのため、もしもシロアリの周りにヒノキ材しかなければ、
ヒノキ材を食べてしまいます。
もっと言えば、シロアリは木材だけを食べるわけではありません。
シロアリは、近くにあるものが硬いか柔らいかだけを判断し、
より柔らかい方を齧るだけなので、周りに鉄やコンクリートしかなければ、
鉄やコンクリートを齧って進みます。
そのため、シロアリに有効なヒノキ材で家を建てたとしても、
シロアリ被害にあわないために防蟻処理をしておく必要があります。
まとめ
ヒノキ材は確かにシロアリに有効です。
だからと言って、ヒノキ材を使えば
シロアリ対策が万全と言うわけではありません。
「じゃあ木造住宅をやめて鉄骨住宅で建てよう!」
と思うかもしれませんが、鉄骨住宅だから
シロアリ被害にあわないわけでもありません。
シロアリは木材の中に含まれているセルロースが大好きです。そのため、木造住宅の場合は、シロアリ対策が必須です。では、鉄骨住宅はどうなんでしょうか?実は鉄骨住宅でもシロアリ対策をしていないと、シロアリ被害に合うことがあるんです!なぜ鉄骨造りなのにシロアリ被害にあうのか?このページでは、その理由について、詳しくご説明します。シロアリは鉄やコンクリートは食べないけれど齧るシロアリは木材を食べるイメージがありますが、実は雑食なので、木材以外にもダンボール、プラスチック、ゴム、衣類、書籍など様々なものを食... 鉄骨住宅なのにシロアリの被害に!?手遅れになる前にシロアリ対策は必ずしよう! - 住まい暮らし応援サイト |
家の材質を何にするか?も確かにシロアリ対策に有効ですが、
それだけに頼るのではなく、タームガードなどの防蟻処理も
キチンと実施して、大事なマイホームをシロアリから守りましょう。