「テレビをつけっぱなしで寝てしまった」「ながら見でずっとつけているけど、電気代は大丈夫?」エアコンほど目立ちませんが、テレビも毎日長時間使う家電だからこそ、電気代が気になる方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、テレビの電気代はエアコンなどと比べると決して高くはありませんが、つけっぱなしにする時間が長いほど、また画面サイズや画質が上がるほど、電気代は着実に積み重なっていきます。
本記事では、テレビの電気代の計算方法から種類・サイズ別の目安、そして今日からできる節約方法まで詳しく解説します。
テレビの電気代の計算方法

基本の計算式
家電の電気代は、次の計算式で算出できます。
電気代(円)= 消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)
たとえば、消費電力が180Wの液晶テレビをつけっぱなしにしたら、電気単価が31円/kWhの場合には電気代は約134円です(24時間換算)。1時間あたりに換算すると、およそ5.6円という計算になります。
なぜ「つけっぱなし」に注意が必要なのか
エアコンは起動直後に消費電力が高くなり、その後安定すると消費電力が下がる特性がありますが、テレビは起動時と視聴時で消費電力が大きく変わることはありません。
そのため少しでも電気代を節約するには、テレビをつけっぱなしにすることなく、見ていないときはこまめに消すほうが電気代を節約できます。
エアコンとは逆に、「こまめに消す」ことがそのまま節約につながりやすい家電だと覚えておきましょう。


【種類別】テレビの電気代はどのくらい違う?

テレビの電気代は種類によっても異なります。日本で現在普及しているテレビは大きく分けて、「液晶テレビ」「有機ELテレビ」「プラズマテレビ」の3種類です。
プラズマテレビは全てのメーカーが撤退しているため、現在生産・販売されているのは液晶テレビと有機ELテレビの2種類が中心です。
液晶テレビ vs 有機ELテレビ
テレビのパネルの種類と電気代の関係は「液晶<有機EL」で、有機ELは液晶の2倍以上の消費電力になる場合もあります。
有機ELテレビは自発光素子を使用しているため、映像美と引き換えに消費電力が高くなりやすいのが特徴です。同じ画面サイズ・解像度であれば、有機ELの方が液晶よりも電気代が高いのが一般的です。
かつてのプラズマテレビは消費電力が高かった
液晶と同じ画面サイズでも、プラズマテレビは消費電力だけ見ると2倍以上になる場合もありました。ただし国内におけるプラズマテレビの生産は2013年に終了しているため、現在購入できるのは液晶か有機ELのいずれかです。
【サイズ別】テレビの電気代の目安

画面サイズが大きいほど電気代も高くなる
液晶テレビで考えると、画面サイズが大きいほどバックライトの数が必要になるため、消費電力が大きくなります。基本的にテレビは、画面サイズが大きいほど電気代も高くなると考えて差し支えありません。
実際のデータを見ると、43V型の液晶テレビでは年間の電気代が約2,300円であるのに対し、75V型になると約4,320円と2倍近くに増加しています。1ヶ月に換算すると、43V型で約190円、75V型で約360円が目安です。
また、フルHD40型のテレビの年間消費電力量は69kWh/年となっており、電気代を1kWhあたり30円と仮定すると、年間の電気代は2,070円、1か月あたりではおおよそ172円、1日では5.7円という計算になります。
サイズ以外にも注目すべきポイント
ただし、サイズが小さくても、製品そのものの消費電力が大きい機種の場合は電気代が上がってしまいます。テレビを選ぶ際は「サイズ」だけでなく、「年間消費電力量(kWh)」や「省エネ性能」も確認することで、家計への影響を最小限に抑えやすくなります。
画質(解像度)による電気代の違い

テレビは解像度が高いほど電気代が高くなる傾向があります。画質を表す指標のひとつが「画素数」で、2Kは約200万画素、4Kは約800万画素、8Kは約3,300万画素と、画素数が増えるほど映像はより鮮明になりますが、その分消費電力も上がりやすくなります。
同じ60V型の液晶テレビでも、4Kと8Kでは年間の電気代に差が出るため、画質にこだわる場合は電気代への影響もあわせて確認しておくと安心です。
テレビをつけっぱなしにした場合の1ヶ月・年間の電気代シミュレーション

仮に1日5時間テレビを視聴する家庭を想定し、液晶テレビ(消費電力180W想定)で試算すると、1時間あたり約5.6円なので、1日約28円、1ヶ月(30日)で約840円という計算になります。これが有機ELテレビ、あるいはつけっぱなしで1日8時間以上稼働する家庭であれば、月1,000円を超えることも十分考えられます。
「見ていないのにつけっぱなし」の時間を1日1時間減らすだけでも節約効果は着実に出ます。32V型液晶テレビの場合、1日1時間テレビを見る時間を減らすと、年間で16.79kWh、約450円の節約ができるというデータもあります。積み重なると意外と大きな金額になることがわかります。
テレビの電気代を節約する5つの方法

見ていないときはこまめに消す
最も基本的かつ効果的な方法です。経済産業省でも省エネポータルサイトで「テレビを見ないときは消す」ことを推奨しています。特に「つけっぱなしで別の作業をしている」「寝落ちしてもつけたまま」というケースは、意識してオフにする習慣をつけましょう。
画面の明るさを調整する
テレビは明るさ設定ができます。液晶テレビでも有機ELテレビでも、光を強く出せばその分だけ電力を消費します。明るくて鮮明な映像を見たい場合は仕方ない部分もありますが、明るすぎないように調節すれば電気代を抑えられる可能性があります。
最近のテレビには明るさを自動調節する機能がある場合もありますが、自動調節された明るさが必ずしも自分に合っているとは限らないため、一度手動で快適な明るさに設定してみるのもおすすめです。
周辺機器の電源もあわせてオフにする
家庭によっては、DVDプレーヤーやスピーカーなど、テレビの周辺機器も利用されているでしょう。テレビを見ないときは周辺機器の電源も一緒にオフにすることで、さらに電気代を節約できます。
待機電力は一つひとつは小さくても、複数の機器を合わせると意外と無視できない金額になります。
使用サイズ・画質にあった機種を選ぶ
これから買い替えを検討している場合は、設置場所や普段の視聴距離に見合ったサイズを選ぶことも節電につながります。画面サイズを必要以上に大きくしないことも、電気代を抑えるポイントの一つです。
省エネ性能の高い機種を選ぶ
同じサイズ・同じ画質でも、モデルによって年間消費電力量は異なります。購入前にカタログの「年間消費電力量(kWh)」を比較し、省エネ性能の高い機種を選ぶことで、長期的な電気代の差を抑えられます。


よくある質問(FAQ)

Q1. テレビをつけっぱなしで寝てしまうと電気代はどれくらいかかりますか?
A. 液晶テレビ(消費電力180W程度)の場合、1時間あたり約5.6円が目安です。8時間つけっぱなしにした場合は約45円程度になりますが、頻繁に続くと月あたりの負担は無視できなくなります。オフタイマー機能の活用がおすすめです。
Q2. 有機ELテレビは電気代が高いのでやめたほうがいいですか?
A. 有機ELテレビは同じサイズの液晶テレビと比べて1.5〜2倍ほど電気代がかかる機種もありますが、画質や省電力設定の工夫次第で差は縮小できます。電気代だけでなく、映像美とのバランスで選ぶとよいでしょう。
Q3. テレビは待機電力だけでもかかりますか?
A. 主電源を切っていても、コンセントに差したままの状態では、わずかながら待機電力が発生する機種があります。長期間使わない場合は、コンセントを抜くことでその分の電気代をカットできます。
Q4. テレビの電気代を大幅に減らす一番簡単な方法は何ですか?
A. 最も手軽で効果が出やすいのは「見ていないときはこまめに消す」ことです。エアコンとは異なり起動時の消費電力が特別高いわけではないため、視聴時間そのものを減らすことが節電に直結します。
まとめ

テレビの電気代は、液晶テレビで1時間あたり数円程度と決して高額ではありませんが、つけっぱなしの時間が長くなるほど、また画面サイズや画質、パネルの種類(特に有機EL)によって、月々の電気代には差が生まれます。
エアコンのように「つけっぱなしの方が得」という性質はなく、見ていないときはこまめに消すことがそのまま節約につながる家電です。明るさ設定の見直しや周辺機器の電源オフとあわせて、無理のない範囲でテレビの使い方を見直してみましょう。


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