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大手ハウスメーカーの特徴・メリット・デメリットとは

ハウスメーカーは大きく分けて

・大手ハウスメーカー(大企業)
・工務店(中小企業)
・大工さん(個人事業主)
・低価格住宅(ローコスト住宅)メーカー(新興企業)

の4種類の会社(業者)に分けることができます。

それぞれ特徴・メリット・デメリットがあるため、
マイホームの購入を検討するときに
どの会社(業者)で建ててもらうのか?
を最初に悩むと思います。

そこで、このページでは、4種類ある会社(業者)のうち
大手ハウスメーカー(大企業)の
特徴・メリット・デメリットについて
ご紹介します。

Contents

大手ハウスメーカーとは


大手ハウスメーカーの明確な定義はありませんが、おおむね
日本国内全域または広範囲の規模で展開する住宅建設会社の
ことを言います。

企業名で言うと

・住友林業
・積水ハウス
・セキスイハイム
・大和ハウス
・トヨタホーム
・パナソニックホームズ
・ヘーベルハウス
・ミサワホーム
・三井ホーム
・一条工務店

など、どこかで聞いたことのある
企業は、全て大手ハウスメーカーです。

注文住宅、建売住宅どちらも取り扱っています。

メリット1:住宅の性能が高い


最近は、安くてオシャレな間取りの家を作る
低価格住宅(ローコスト住宅)メーカー(新興企業)の
台頭が著しいです。

そこで、大手ハウスメーカーは、
住宅の性能で差別化を図っています。

住宅の性能とは、

・断熱性
・気密性
・耐震性
・耐久性
・省エネ性
・防火性
・防犯性

などを指します。

低価格住宅(ローコスト住宅)メーカー(新興企業)でも
各種税控除などの優遇制度を受けることができる

長期優良住宅
低炭素住宅

の基準を満たした住宅を建ててくれますが、
大手ハウスメーカーなら、それ以上の性能を持った住宅を建ててくれます。

住宅の性能が高ければ、高いほど、地震等の災害に
見舞われた場合でも、壊れにくいため安心ですし、
普段の生活においても、少ないエネルギーで夏は涼しく、
冬は暖かい快適な生活を送ることができます。

マイホームを検討していると「長期優良住宅」「低炭素住宅」と言うキーワードを聞いたことがあるのではないでしょうか?「長期優良住宅」「低炭素住宅」とは、どちらも認定住宅と呼ばれる優れた住宅を意味しています。実際にマイホームを建てる段階まで話が進むと、ハウスメーカー・工務店から「認定住宅にしますか?しませんか?」「認定住宅のうち長期優良住宅と低炭素住宅のどちらにしますか?」と選択を迫られます。どちらの認定住宅にしたいか聞かれても、この2つは一体何が違うんだろう?どっちの方が良いんだろう?と疑問に思い...
長期優良住宅と低炭素住宅の共通点・違いは?どっちがオススメ? - 住まい暮らし応援サイト

メリット2:品質が安定している


大手ハウスメーカーで契約しても、
施行・建築は下請けの大工・工務店が行います。

そのため、住宅の品質は、実際に現場で作業する
大工・工務店の腕にかかっています。

一昔前までは、これが原因で、
「結局工務店がするから大手ハウスメーカーで造る意味がない」
と言われていました。

しかし、最近は事情が違います。

使用する構造体や部材を、あらかじめ大手ハウスメーカー所有の
自社工場で生産・加工し、それらを現場で組み立てています。

また、組み立て行程も、きちんとマニュアル化されているため、
施行精度にバラつきがなく、欠陥住宅・手抜き工事が少ないです。

確かに優れた技術を持った工務店・大工に
直接依頼した場合と比べると、若干技術力は劣るかもしれませんが、
大手ハウスメーカーに注文すると、安定して高品質の住宅を
建ててくれます。

メリット3:ランニングコストが安い


大手ハウスメーカーで建てると住宅の性能・品質が
良いため、初期費用は高いですが、その後かかってくる
ランニングコストは低く抑えられます。

代表的なものが光熱費です。

断熱性・気密性が高いため、冷房・暖房をそれほど使わなくても
夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごすことができます。

また、太陽光発電と併用することで、
月々の光熱費が、むしろ収入になる場合もあります。

数年前に家を建てた人であれば、毎月の売電で
2~3万円程度の収入になっている世帯もあります。

最近は、売電単価が下がってきているため、
それほどの収入は見込めませんが、それでも
毎月の光熱費をプラスマイナス0円程度に抑えることができます。

もう1つランニングコストとして代表的なものは、
メンテナンス費用です。

住宅購入時には、忘れがちですが、住宅は10年後、20年後などの節目に
防蟻処理、外壁塗装、屋根補修などのメンテナンスが必要です。

これらの費用には、1回で数十万円~数百万円かかります。

大手ハウスメーカーで建てた場合でも、
メンテナンスは、もちろん必要です。

しかし、標準仕様でも良い建材を使っているため、
10年に1回メンテナンスが必要なところを、
20年に1回又は30年に1回しかしなくて良いので、
その分、メンテナンス費用を抑えることができます。

メリット4:住宅ローンの金利が安い


大手ハウスメーカーでマイホームを建てると、
なんと住宅ローンの金利までお得になります。

なぜ大手ハウスメーカーで建てると
住宅ローンの金利が安くなるのか?

その理由は、大手ハウスメーカーには、
提携銀行があるからです。

提携銀行で借りる場合、大手ハウスメーカーを通すことで、
個人で住宅ローンの申込みをするよりも、
安い金利で住宅ローンを組むことができます。

メリット5:あらゆる諸手続きを代行してくれる


マイホームを購入する場合、住宅の契約以外にも、
様々な手続きが必要です。

例えば
・土地の売買・契約
・住宅ローンの申請
・つなぎ融資の申請
・補助金等の申請
・収入印紙等の準備
・太陽光発電の売電手続き

などの準備を自分でしなければいけません。

しかし、大手ハウスメーカーに依頼すれば、
必要書類さへ揃えれば、全て営業担当の人が
手続きを代行してくれます。

メリット6:完成した建物をイメージしやすい


大手ハウスメーカーは、
住宅展示場を持っています。

中には工場見学ツアーを実施しているところもあります。

着工数が多いため、内覧会・構造見学会・完成見学会など、
実際に、そのメーカーで建てた家を見ることもできますし、
建てた人から、直接話しを聞くこともできます。

また、パンフレット・カタログも豊富ですし、
実際に設計するときも3Dで間取り図を作ってくれたり、
日照時間や風量などの計算もしてくれます。

このように、大手ハウスメーカーだと、
設計図を見るだけでは、イメージできない部分も
イメージできるように、様々な工夫が施されています。

メリット7:工期が短い


大手ハウスメーカーは工場を持っているため、
工場内で、ある程度、部材を加工したり、組み立てています。

そして、実際の現場では、プラモデルのように、
工場で加工した部材を組み合わせて建てます。

構造部分から屋根部分までは、たった1日で
組み立ててしまうため、構造部分がむき出しのまま、
雨ざらしなっている期間が短く、風雨による
被害も最小限に抑えることができます。

大体着工から3ヶ月程度で完成します。

メリット8:アフターサービスがしっかりしている


マイホームを建てた後に気になるのが、
アフターサービスです。

長く快適に暮らすには、住宅の保証・点検・メンテナンスが
重要になります。

個人としては、アフターサービスを充実して欲しいところですが、
業者にとって、このアフターサービスは、経費はかかりますが、
利益には、直接つながりません。

そのため、工務店、大工、低価格住宅では、お金も人もないため、
手が回らず、最低限のアフターサービスしか提供してくれません。

それに対して、大手ハウスメーカーは、他の業者と比べて長期保証ですし、
保証の範囲も広く、問い合わせ窓口も24時間365日対応してくれるなど、
アフターサービスに力を入れているため、しっかりしています。

マイホームを建てようと住宅展示場などを回っていると住宅メーカーの営業マンから「うちは保証が充実しています!!」「○年間おきに点検します!!」「○年間メンテナンス保証をしています!!」などなどアフターサービスが充実していることをアピールされると思います。ただ、ちょっと待ってください!!その言葉を、そのまま鵜呑みにしてしまうと「アフターサービスが充実している!」と感じると思いますが、そうとらえるのは非常に危険です!!このページでは、それぞれの意味と注意点について、ご紹介しています。保証とは保証とは、何か住宅に...
保証・点検・メンテナンスの違いに注意!アフターサービスは本当に充実してる? - 住まい暮らし応援サイト

メリット9:倒産するリスクが低い


どれだけアフターサービスが充実していても、
会社が倒産してしまえば、その保証は適用されません。

その点、大手ハウスメーカーは、
経営基盤がしっかりしています。

住宅以外の事業も行っているため、
たとえ不動産業界そのものの景気が悪くなったとしても、
生き残るだけの体力があります。

そのため、大手ハウスメーカーで建てると
購入時に提示されたアフターサービスを
確実に受けられる可能性は高いです。

デメリット1:価格が高い


大手ハウスメーカーで家を建てると、
建物価格が非常に高いです。

工務店、大工さん、低価格住宅で建てた場合と
比べても、数千万円くらい差が出ます。

住宅ローンの組む金額も高くなるため、
それなりに収入がある又は信用の高い
職業でないと、なかなか大手ハウスメーカーで
家を建てることができません。

ただ、大手ハウスメーカーで建てた家は、
価格が高い分、性能・品質も良いため、
ランニングコストも含めると、大体30年後には、
それ以外の業者で建てた家よりも、
総額は安くなると言われています。

しかし、実際のところは、わかりません。

どれだけ建材が良いものであっても、
持ち主が手入れを怠ったり、
台風・地震などの自然災害により、
住宅の状態が悪くなる可能性は十分にあります。

そのため、初期費用が高いのは、
やはりデメリットです。

デメリット2:設計の自由度は低い


大手ハウスメーカーは、基本的に規格商品が前提のため、
設計の自由度は高いとは言えません。

その代わり、規格商品の種類は多く、
規格商品の間取りを少しだけいじる
セミオーダーはできるため、自由度が
全くないわけではありません。

しかし、あくまで規格商品がベースなので、
似たり寄ったりな間取りに
どうしてもなってしまいます。

もちろん大手ハウスメーカーでも
フルオーダーで建ててもらうことは
可能ですが、そのためには、
かなりの費用がかかります。

デメリット3:コミュニケーションが上手くとれない


大手ハウスメーカーで家を建てる場合、
様々な担当が登場します。

・営業担当
・設計担当
・照明担当
・インテリア担当
・外構担当
・建築担当

などなど、数多くの人が登場します。

担当ごとに分業化されているため、それぞれの
分野については、かなりの専門的な知識を
持っています。

そこは良いところではあるんですが、
分野がまたがるような場合、
コミュニケーションが上手くとれません

例えば、照明の位置などを相談する場合、
配線の関係もあるため、設計担当、
照明担当の2人に話さなければいけません。

しかし、打ち合わせ当日は設計担当、照明担当の
どちらか一方としか会えない場合が、よくあります。

打ち合わせの内容を後で共有するとは、
言ってくれますが、次回の打ち合わせで
確認してみると、実際は共有されていなかった
なんて事は、よくあります。

このように、大手ハウスメーカーで建てると、
多くの人が関わってくるため、毎回確認作業を
キチンと行わないと、予定していたものと、
全く違うものが出来あがることがあります。

そうなると、また言った言わないで
揉める事になるため、大手ハウスメーカで
建てる場合は、かなり注意が必要です。

まとめ


大手ハウスメーカーで家を建てると、
かなり高額になります。

その分、住宅の性能・品質は高く、
アフターサービスは、他の業種と
比べても、しっかりしています。

ある程度、予算があって、
安心・安全に家を建てたい人には、
大手ハウスメーカーは合っていると思います。

ただし、大手だからと契約書・実際の施工現場の
確認を怠ると、足元をすくわれる事もあるため、
注意しましょう。

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