「洗濯機を開けたら、服が白いティッシュだらけだった」「黒い服にティッシュのカスがびっしり付いている」「どうやって取ればいいのか、見当もつかない」ポケットに入れたままのティッシュを、一緒に洗濯してしまった経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。ウェザーニュースの記事では、ティッシュを一緒に洗濯した経験が「約9割」にのぼるとも紹介されており、決して珍しい失敗ではありません。
実は、ティッシュまみれの洗濯物は、正しい手順を踏めば、自宅でほとんどきれいに取り除けます。大切なのは、ティッシュが濡れているうちか、乾いたあとかによって、対処法を使い分けることです。また、洗濯機の掃除も忘れずに行わないと、排水の詰まりや故障の原因になることもあります。
この記事では、ティッシュを一緒に洗濯してしまったときの初動、濡れている場合と乾いた場合の取り方、洗濯機の掃除、水洗いできない衣類の対処、再発を防ぐ予防策まで、わかりやすく解説します。
なぜティッシュが洗濯物に付着するのか

ティッシュは水に溶けるのではなく、ほぐれる
ティッシュペーパーは、トイレットペーパーのように水に溶けやすいものではありません。洗濯機の中で、水と衣類の摩擦によって細かくほぐれ、繊維の一つ一つが衣類に絡みついてしまいます。とくに、黒や紺などの濃色の衣類は、白いカスとのコントラストが強く、目立ちやすくなります。
放っておくと洗濯機にも影響する
ティッシュのカスが洗濯槽内に残ると、排水口や排水ホースに詰まって、故障の原因になることもあります。衣類のお手入れと同時に、洗濯機の確認も欠かせません。
まず行いたい初動対応

ティッシュを洗濯してしまったことに気づいたら、まず次の手順で対応しましょう。
- 洗濯物を、すぐに取り出す:洗濯槽の中に長く放置すると、カスがさらに繊維に絡む
- 手で取れる大きな塊を、取り除く:洗濯槽の底や、衣類の表面の大きな塊は手で取る
- ティッシュが濡れているうちに対処する:濡れているうちが、もっとも取りやすいタイミング
- 洗濯槽の水が残っていれば、浮いているカスをすくい取る:ゴミ取りネットなどで、浮いてきたティッシュをすくう
乾燥機にそのまま入れると、カスが固着する場合があるため、先に取り除けるものは取り除いておきましょう。
【濡れているとき】ティッシュを取り除く方法

方法1:洗剤なしで、すすぎ直す(柔軟剤または酢を使用)
もっとも手軽で効果的なのが、洗濯機でのすすぎ直しです。
- 洗濯物を、もう一度洗濯機に入れる
- 洗剤は使わず、「すすぎ1回・脱水1回」のコースを選ぶ
- 柔軟剤、またはお酢を入れる
- すすぎ・脱水をして、ティッシュが取れているか確認する
柔軟剤を使う場合は、洗った後に洗濯物に多少のティッシュが残っていても、そのまま干して構いません。乾いてから、粘着ローラーなどで取り除くときれいになります。お酢を使う場合は、ティッシュをふやかして落ちやすくする効果があるとされ、ティッシュがなくなるまで、すすぎを何回か繰り返します。
方法2:柔軟剤をつけ置きして、浮かせる
柔軟剤を直接洗濯槽に入れて、「つけおきコース」でつけ置きし、浮いたティッシュを取り除いてから、すすぎ・脱水する方法もあります。縦型洗濯機の場合、水にティッシュが浮き上がってきたら、ゴミ取りネットですくい取ります。つけ置きが完了したら、すすぎ1回・脱水1分で完了です。
方法3:バケツで水洗いする
洗濯物の点数が少ない場合は、バケツでの水洗いも有効です。
- 洗濯物を、バケツに入れて水洗いする
- 落ちたティッシュが再付着しないよう、1回に入れる洗濯物は少量にする
- 水は、こまめに変える
- 水を流すときは、排水溝の詰まりを防ぐため、必ずティッシュを取り除いてから流す
方法4:野菜ネットや水切りネットで取る
玉ねぎなどの野菜ネットや、水切りネットは、散らばったティッシュのカスを取るのに便利です。ティッシュが付いた面を、手前から奥に向かって、やさしくスライドさせます。少量の場合は、これだけでも十分きれいになります。
【乾いたあと】ティッシュを取り除く方法

方法1:乾燥機にかけて、浮かせる
洗濯物が乾いてから取り除くのが、基本です。自然乾燥より、乾燥機を使うほうが早く乾き、遠心力でティッシュが取れやすくなります。大量のティッシュが付着した場合は、乾燥機の遠心力によって水分が飛び、ティッシュが剥がれやすくなります。量によっては、乾燥機で乾燥させるだけで、きれいになることもあります。
ただし、乾燥機を使う際は、フィルターのゴミを取り除き、こまめに掃除しましょう。ゴミが詰まらないよう注意が必要です。
方法2:粘着ローラー(コロコロ)で取る
乾いた衣類に付いたティッシュは、粘着ローラーでやさしく転がして取ります。激しく動かすと、布が引っ張られて傷むため、ゆっくり、軽く当てるのがコツです。
方法3:掃除機で吸い取る
掃除機を使う場合は、ヘッドを外すか、隙間用の細いノズルをつけて、一番弱い力で吸い取ります。衣類を吸い込んでしまわないよう、注意してください。
方法4:野菜ネット・水切りネット・食器用スポンジでなでる
乾いた衣類の表面を、野菜ネットや食器用スポンジでなでるようにして、ティッシュを除去する方法もあります。粘着ローラーが使いにくい素材や、毛足のある生地にも使えます。
方法5:もう一度洗い直す
乾いたあとでも、もう一度すすぎ洗いをして、柔軟剤を入れる方法が有効です。水に濡らしたあと、乾燥させ、粘着ローラーなどで仕上げると、さらにきれいになります。
状況別・おすすめの対処法

| 状況 | おすすめの方法 |
|---|---|
| まだ濡れていて、洗濯物が多い | 柔軟剤を入れて、洗剤なしのすすぎ直し→乾燥後に粘着ローラー |
| まだ濡れていて、洗濯物が少ない | バケツで水洗い、または野菜ネットでスライド |
| 乾いていて、量が多い | 乾燥機にかけてから、粘着ローラー・掃除機 |
| 乾いていて、量が少ない | 粘着ローラー、野菜ネット、スポンジ |
| 黒い服・濃色で目立つ | 濡れているうちに柔軟剤で再洗濯→乾燥後に粘着ローラーで仕上げ |
| ウール・スーツ・ダウンなど水洗いできない | 無理に洗わず、乾燥後に粘着ローラーで対処。難しければ、クリーニング店へ |
洗濯機の掃除も忘れずに

ティッシュが洗濯機の中に残ったまま放置すると、排水の詰まりやカビの原因になります。衣類の対処と同時に、洗濯機の掃除も行いましょう。
縦型洗濯機の場合
- 洗濯槽に最大水量まで水を入れ、すすぎと排水を行う
- 水に浮いてきたティッシュを、ゴミ取りネットですくい取る
- 「洗濯槽洗浄コース」がある機種は、そちらを使うと効果的
- 糸くずフィルター(ゴミ取りネット)を取り外して、ティッシュを取り除く
- 排水ホースに詰まりがないか確認する
排水ホースにティッシュが詰まったまま放置すると、故障の原因になります。詰まっている場合は、長い棒などで取り除きましょう。
ドラム式洗濯機の場合
- ドアのゴムパッキンの隙間に入り込んだティッシュを、拭き取る
- 排水フィルター、乾燥フィルターのゴミを取り除く
- 乾燥機能を使う場合は、とくにフィルターの掃除を徹底する
洗濯槽の汚れ全般については、下記の記事で、槽洗浄の手順を詳しく解説しています。

ティッシュ以外の「ポケットの中身」にも注意

ポケットに入れたまま洗ってしまうものは、ティッシュだけではありません。紙おむつなどに使われる吸水ポリマーが衣類に付着した場合は、粘着テープやブラシなどで取り除いたり、振り払ったりして、柔軟剤を入れてすすぐ方法が紹介されています。
また、レシートなどの紙類、ボールペン、リップクリーム、鍵などをポケットに入れたまま洗うと、衣類や洗濯機を傷める原因になります。洗濯前には、ポケットの中を必ず確認しましょう。
洗濯後に洗濯物が白くなっているときは

ティッシュだけでなく、洗剤の溶け残りや糸くずで、洗濯物が白っぽくなることもあります。原因の見分け方と対処法は、下記の記事で詳しく解説しています。

ティッシュの洗濯トラブルを防ぐ予防策

1. 洗濯前に、ポケットの中を必ず確認する
もっとも基本的で、効果的な予防策です。洗濯かごに入れる前、洗濯機に入れる前の2回、ポケットを確認する習慣をつけましょう。
2. 家族にも声かけをする
家族の衣類は、本人しかポケットの中身を知りません。「洗濯かごに入れる前に、ポケットを確認する」というルールを、家族で共有しておくと安心です。洗濯かごの選び方や、洗濯の流れは、下記の記事も参考にしてください。

3. 洗濯物を裏返しにして洗う
裏返しにして洗うと、ポケットの中身が見つけやすく、ティッシュなどが出てきやすくなる場合があります。下記の記事も参考にしてください。

4. ズボンやジャケットは、洗濯前に軽く振る
ポケットの中の細かいゴミを、洗濯前に振って落とす習慣をつけると、洗濯槽への混入を防げます。
5. 洗濯ネットを使う
デリケートな衣類や、ティッシュが付きやすい濃色の衣類は、洗濯ネットに入れると、カスの付着を減らせる場合があります。
6. 糸くずフィルターは、洗濯のたびに掃除する
ティッシュの有無に関わらず、糸くずフィルターのゴミは、洗濯のたびに取り除きましょう。洗濯機を清潔に保つことで、トラブルを未然に防げます。
ティッシュを取り除くときのNG例

- 濡れたままの衣類を、強くこする:生地を傷め、カスが繊維の奥に入り込む
- 乾燥機にそのまま入れて、フィルターを掃除しない:ゴミが詰まり、故障の原因になる
- ティッシュを含んだ水を、そのまま排水溝に流す:排水溝の詰まりの原因になる
- 粘着ローラーを、強く押しつけて転がす:布が引っ張られて傷む
- ティッシュまみれのまま、洗濯物を放置する:カスが固着し、取りにくくなる。放置のリスクは、下記の記事も参考に。


よくある質問(FAQ)

Q1. ティッシュを一緒に洗濯してしまった場合、洗濯機は壊れますか?
A. すぐに壊れることは少ないですが、カスが排水ホースや排水フィルターに詰まると、故障の原因になります。洗濯後は、洗濯槽のすすぎ、糸くずフィルターや排水ホースの確認をしましょう。
Q2. ティッシュが付いた洗濯物は、濡れているうちと乾いたあと、どちらが取りやすいですか?
A. 濡れているうちに、柔軟剤を入れてすすぎ直すと、取りやすいとされています。乾いてからは、乾燥機にかけて浮かせ、粘着ローラーや掃除機で仕上げる方法が有効です。
Q3. 黒い服についたティッシュを、きれいに取るにはどうすればいいですか?
A. 濡れているうちに、洗剤なしで柔軟剤を使ってすすぎ直し、乾いたあとに粘着ローラーで仕上げるのがおすすめです。色の濃い衣類は、カスが目立ちやすいため、仕上げの粘着ローラーが効果的です。
Q4. 乾燥機を使っても大丈夫ですか?
A. 乾燥機の遠心力で、ティッシュが取れやすくなります。ただし、使用後は、フィルターのゴミを必ず取り除き、詰まりを防ぎましょう。
Q5. ウールやダウンなど、水洗いできない衣類にティッシュが付いた場合は?
A. 無理に洗わず、乾いたあとに粘着ローラーなどでやさしく取り除きます。取れにくい場合は、クリーニング店に相談しましょう。
まとめ

ティッシュを一緒に洗濯してしまっても、慌てる必要はありません。洗濯物がまだ濡れているうちなら、洗剤なしで「すすぎ1回・脱水1回」のコースを選び、柔軟剤またはお酢を使ってすすぎ直すと効果的です。
洗濯物が少ない場合は、バケツでの水洗いや、野菜ネット・水切りネットでのスライドも有効です。乾いたあとは、乾燥機にかけて浮かせ、粘着ローラー、掃除機(弱)、スポンジなどで仕上げましょう。
黒い服など濃色の衣類は、仕上げの粘着ローラーがとくに効果的です。衣類のお手入れと並行して、洗濯槽の最大水量でのすすぎ、ゴミ取りネットや糸くずフィルター、排水ホースの確認も忘れずに行い、洗濯機のトラブルを防ぎましょう。
再発を防ぐには、洗濯前にポケットの中を確認する習慣、家族との声かけ、洗濯のたびのフィルター掃除が欠かせません。正しい対処と予防で、ティッシュの洗濯トラブルを乗り越えましょう。


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