「4人家族の電気代は平均でいくらなのか」「うちの請求額は高すぎないか」子どもの成長や在宅時間の増加で電気代が膨らみやすいのが4人家族です。
本記事では、総務省統計局「家計調査」の最新データをもとに、4人家族の電気代の平均を、世帯人数別・月別・季節別に整理します。
あわせて、平均より高くなる原因と、見直しのポイントも解説します。
4人家族の電気代の平均は月13,928円

総務省統計局「家計調査(家計収支編)」の2025年(令和7年)平均によると、4人世帯の電気代は1か月あたり13,928円で、年間に直すと約16万7,000円です。2022年に燃料価格の高騰と円安の影響で電気代が大きく跳ね上がって以降、以前の水準には戻らず、高止まりの状態が続いています。
使用量の目安は月400〜450kWh程度とされています。電力量単価を全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安の31円/kWhとして計算すると、400kWhで電力量料金は約12,400円です。ここに基本料金や再エネ賦課金などが加わり、平均額の水準になります。
世帯人数別の電気代の比較

家計調査の2025年平均で、世帯人数別の電気代を比べると次のようになります。
| 世帯人数 | 1か月あたりの電気代(2025年平均) |
|---|---|
| 1人(単身) | 7,337円 |
| 2人 | 12,144円 |
| 3人・4人 | 約13,900円 |
| 5人 | 15,665円 |
| 6人以上 | 17,322円 |
注目したいのは、3人世帯と4人世帯がほぼ同じ水準であることです。家族が増えても、リビングの照明やテレビ、冷蔵庫などは共用できるため、人数に比例して電気代が増えるわけではありません。逆に、平均を大きく上回る場合は、人数以外の要因が影響している可能性があります。世帯ごとの比較は下記の記事で解説しています。





月別・季節別の電気代の推移

電気代は季節によって大きく変わります。二人以上世帯の2025年の月別平均では、最も高いのが3月の16,559円、最も低いのが6月の10,709円で、その差は約5,850円でした。なお、家計調査は支払い月をもとに集計しているため、実際に電気を使った月より1〜2か月遅れて反映されます。
4人世帯を季節別にみると、次のような傾向があります。
- 冬(12〜3月ごろ):月15,000円前後と年間で最も高く、月17,000円を超える月もある
- 夏(7〜9月ごろ):冷房需要で上昇するが、冬ほどは高くならない
- 春・秋:冷暖房の使用が少なく、比較的安い時期
最も高い冬と最も安い季節を比べると、月3,000円以上の差が出ます。冬は外気温と室温の差が大きくエアコンの消費電力が増えるうえ、日没が早く照明を使う時間も長くなるためです。目安として、年間を通した月平均に加え、冬は2〜3割上乗せした金額を見込んでおくと家計の見通しが立てやすくなります。
4人家族の電気代が平均より高くなる主な原因

家族それぞれが別の部屋で家電を使う
子ども部屋や寝室で個別にエアコン、照明、パソコン、ゲーム機を使うと、同時に稼働する家電が増えます。共働きで帰宅時間がずれる家庭では、別々の部屋で照明やエアコンを使う時間が長くなりがちです。
エアコンの使用時間が長い
家庭の消費電力のなかでエアコンが占める割合は大きく、複数台を長時間使うと請求額に直結します。1時間あたりの電気代、設定温度の影響、つけっぱなしとこまめに消すの違い等は下記の記事で詳しく解説しています。



在宅時間が長い
在宅勤務や、夏休み・冬休みなど子どもが家にいる期間は、日中の使用量が増えます。長期休暇の月は電気代が上がりやすくなります。
契約アンペアや料金プランが合っていない
4人家族では同時に使う家電が多いため、契約アンペアが小さすぎるとブレーカーが落ち、大きすぎると基本料金が割高になります。また、生活時間帯とプランの単価設計が合っていないケースもあります。
冷蔵庫・洗濯機など古い家電
10年以上前の冷蔵庫やエアコンは、最新モデルより消費電力が大きい傾向があります。冷蔵庫、電子レンジの電気代は下記の記事を御覧ください。


待機電力の積み重ね
資源エネルギー庁の報告では、一世帯あたりの年間消費電力量約4,500kWhのうち、約300kWhが待機電力とされ、割合は約6%です。テレビやレコーダー、ゲーム機など機器が多い4人家族では、見落としやすい部分です。テレビの電気代は下記の記事で紹介しています。

制度面で上がっている部分も理解しておく

電気代が下がりにくい背景には、個人の努力では変えられない要因もあります。再エネ賦課金は2026年度に1kWhあたり4.18円となり、月400kWh使う家庭では約1,670円の負担になる計算です。燃料費調整額とあわせて、家庭の使い方とは関係なく請求額に含まれます。仕組みの詳細や電気代の補助金については下記の記事をご覧ください。


電気代が平均より高いときの確認ポイント

- 月の使用量(kWh)を確認する:400〜450kWhを大きく超えているか、単価が高いのかを切り分けます。
- 同じ季節の平均と比べる:冬に高くなるのは自然なため、季節を揃えて比較します。
- 住まいの条件を考慮する:戸建ては集合住宅より高くなる傾向があり、オール電化住宅は使用量・請求額が増えます。
- 契約内容を見直す:アンペア数や料金プランを確認します。
- 使い方を見直す:エアコンのフィルター清掃、設定温度、待機電力対策、家族で同じ部屋に集まる時間を増やすなど、費用をかけずに始められる工夫があります。
具体的な節約方法と効果額の目安は下記の記事で解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 4人家族の電気代が2万円を超えるのは高いですか?
A. 平均の13,928円と比べて約1.4倍の水準です。冬場の暖房シーズンや、オール電化・戸建て住宅では超えることもありますが、年間を通じて超えている場合は、使用量や契約内容を確認することをおすすめします。
Q. 電気代の平均はガス併用の家庭でも同じですか?
A. 家計調査の電気代は、オール電化を含むさまざまな家庭の平均です。ガスを併用しない家庭は電気の使用量が多くなるため、平均より高くなります。
Q. 3人家族と4人家族で電気代はほとんど変わらないのですか?
A. 2025年の家計調査では、どちらも約13,900円とほぼ同水準です。リビングの家電や冷蔵庫などを共用できるため、人数が増えても電気代は比例して増えません。
Q. 夏と冬、どちらの電気代が高くなりますか?
A. 一般に冬のほうが高く、月15,000円前後になります。夏も冷房で上昇しますが、冬ほどは高くならない傾向があります。
Q. 電気代は今後も上がりますか?
A. 再エネ賦課金は毎年度見直され、燃料費調整額も国際市況に左右されます。今後も変動する可能性があるため、年に一度は検針票とプランを確認する習慣をつけると安心です。
まとめ

4人家族の電気代の平均は、総務省「家計調査」2025年平均で月13,928円、使用量は月400〜450kWhが目安です。
3人世帯とほぼ同水準で、冬は月15,000円前後まで上がり、夏や春秋との差は月3,000円以上になります。
平均を上回る場合は、別々の部屋での家電使用、エアコンの使用時間、契約アンペアやプラン、古い家電、待機電力といった原因を順に確認しましょう。
制度面で避けられない部分と、使い方や契約の見直しで改善できる部分を切り分けて対策することが、無理なく電気代を抑える近道です。


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