マイホームを購入するうえで、
切っても切り離せないのが土地です。
しかし、土地にお金をかけすぎると、
建物にお金をかけることができなくなり、
普段の生活に不満が残ります。
逆に建物にお金をかけすぎると、
土地にお金をかけることができなくなり、
毎日の通勤や買い物が不便になります。
マイホームを快適なものにするには、
土地と建物のバランスが非常に重要になります。
このページでは、自分にとって最適な土地を
見つける方法について、ご紹介します。
Contents
土地探しをする上で必要なチェック項目
土地探しをする上でチェックする必要のある項目は、
全部で9項目あります。
・学校区
・最寄り駅
・近隣環境
・面積
・日当たり
・法的制限・制約
・土地の形
・傾斜
残念ながら全ての条件を満たす土地を探すのは、
ほぼ不可能です。
仮に全ての条件を満たす土地があったとしても、
それは必然的に、かなり価格の高い土地になるため、
現実的ではありません。
そのため、上記の項目のうち
何を重視して、何を妥協するのか?
を見極めることが、土地探しをするうえで
ポイントとなります。
絶対に妥協してはいけない項目
先ほど挙げた9項目のうち、
絶対に妥協してはいけない項目は下記のとおりです。
・学校区
・最寄り駅
・近隣環境
上記4つの項目は、土地に依存しており、
土地が決まると確定してしまう要素です。
どれだけ工夫を凝らしても
解決しようのない部分です。
通勤・通学
通勤・通学にかかる距離・時間は、
土地によって決まります。
そして、転勤、転職しない限り変わりません。
通勤・通学は、毎日のことなので、
ここを妥協してしまうと、日々の生活が
かなり苦しいことになります。
学校区
学校区は、住む地域によって決められています。
そして、役所が大幅な見直しをしない限り、
学校区は変わりません。
子どもを私立に行かせるのであれば関係ありませんが、
公立に行かせる場合は学校区によって
行ける学校・行けない学校が変わってしまいます。
就学校の指定変更申請を市役所に提出することで、
学校区を変えることはできますが、それはあくまで
例外措置です。
学校区の変更には、正当な理由が必要ですし、
仮に正当な理由であったとしても、生徒数が多い等の理由で
学校側が受け入れ不可能な場合は、
学校区を変更することはできません。
最寄り駅
ごく稀に駅が新設されたり、
移設されたりすることもありますが、
最寄り駅の場所は、ほぼ変わることがありません。
毎日の通勤・通学に電車を利用している場合は、
最寄り駅はもちろん重要です。
通勤・通学に利用していない場合でも
帰省・旅行・出張など、駅を利用することがあると思います。
最寄り駅に特急や新幹線がとまるかどうかで、
利便性は変わってきますので、要チェックです。
近隣環境
お店は新規にオープンしたり、
閉店したりするので、上記の項目と比べて
比較的変わりやすいですが、土地が決まると
ある程度確定します。
生活の拠点となるため、少なくともスーパーやコンビニなど、
普段の買い物に利用する施設は確認しておきましょう。
その他、習い事やスポーツジムなど、
利用する施設がある場合は、該当地から
どれくらいの距離・時間で行くことができるのか
確認しておきましょう。
また、少し難しいですが、
ご近所さんについても
不動産会社や近隣の人に聞いておくと
あとで後悔しなくて済みます。
設計によって解決できる項目
先ほど挙げた9項目のうち、
建て方や設計を工夫することで、
解決できる項目があります。
それは、下記のとおりです。
・法的制限・制約
・土地の形
・傾斜
・面積
上記5つの項目は、土地による影響を
大きく受けますが、設計・建て方を工夫することで、
解決することができます。
日当たり
該当地の南側に大きな建物が建っていると、
どうしても日当たりが悪くなってしまいます。
しかし、天窓・高窓を付けるなど、採光を意識した
家を作りをすることで、日当たりを良くすることが可能です。
法的制限・制約
家を建築する場合、土地によって
下記のように様々な法的制限・制約がかけられます。
・防火地域
・建ぺい率
・容積率
・北側斜線制限
・道路斜線制限
・隣地斜線制限
・接道義務
・絶対高さ制限
など
これらの法的制限・制約によって、
家の広さ・高さなどが制限されてしまいます。
しかし、こちらも設計を工夫して
空間を上手に活用することで、
ある程度、改善することができます。
土地の形
土地の形は、正方形・長方形が良いと
思っている方が多いのではないでしょうか?
住宅を建てる場合、正方形・長方形が必ずしも良いとは
限りません。
正方形・長方形の場合、建ててみると意外と
スペースが余り、無駄が出てきてしまいます。
逆に三角形や台形でも端の部分を駐車スペース等として
活用できるため、意外と無駄なくスペースを使うことができます。
傾斜
有名なところで言えば、長崎県などは
坂が多く、傾斜が急なところが多いです。
傾斜がある場合、よう壁の造作や土砂崩れの際に
土砂を止めるための土留め対策などが必要になるため、
建築費用は割高になりますが、建てられないことはありません。
面積
余程狭い土地の場合は、残念ながら
どうすることもできません。
しかし、ある程度の土地があれば、
建て方や設計方法を工夫することで
空間を広く見せたり、収納スペースを確保することができます。
最後に
ここまで読んだ方は、薄々気がついていると思いますが、
上記のとおり、設計によって解決できる項目は、
いくつかありますが、それには優秀な設計士が必要です。
そのため、土地探しをする際には、
土地探しと同時に、メーカーや工務店などの
展示場を訪れ、優秀な設計士も探すことが
重要です。
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