保証・点検・メンテナンスの違いに注意!アフターサービスは本当に充実してる?

アフターサービス

マイホームを建てようと住宅展示場などを回っていると
住宅メーカーの営業マンから

「うちは保証が充実しています!!」
「○年間おきに点検します!!」
「○年間メンテナンス保証をしています!!」

などなどアフターサービスが充実していることを
アピールされると思います。

ただ、ちょっと待ってください!!

その言葉を、そのまま鵜呑みにしてしまうと
「アフターサービスが充実している!」
感じると思いますが、そうとらえるのは非常に危険です!!

このページでは、それぞれの意味と
注意点について、ご紹介しています。

Contents

保証とは

保証とは、何か住宅に問題があった場合に
企業が無償で対応・修繕することを言います。

契約書・保証書に明記されているため、
条件が揃えば確実に保証してもらえます。

請求できる内容としては
・補修
・損害賠償
・売買契約の解除(修補不能な場合)
の3通りあります。

10年保証は当たり前

「うちは保証が充実しているので、10年間保証しています!!」
とアピールする住宅メーカーさんが、たまにいますが、
それは真っ赤な嘘です。

実は、10年保証は法律で規定されいています。

住宅の品質確保の促進に関する法律(略して「品確法」と言います。)
と言う法律があって、その第94条、第95条において
新築住宅の売買・請負契約については、
10年間瑕疵担保保証するように規定されています。

そのため、10年保証は当たり前です。

住宅の全てが保証対象ではない

保証の対象となる部分は、
・構造耐力上主要な部分
・雨水の浸入を防止する部分
のみです。

構造耐力上主要な部分の例
・基礎
・壁
・柱
・梁
・屋根
・床
・小屋組
・土台
・筋交い
など自重、積載荷重、水平荷重を支える部分

 

雨水の浸入を防止する部分の例
・屋根
・外壁
・窓枠
・建具
・雨樋

 

しかも、瑕疵保証のため、
引き渡し段階に存在していた瑕疵のみが対象です。
その他は免責(自分で直すしかない。)となります。

ただ、住宅メーカーによっては、
その他の部分についても
保証してくれる場合もあります。

保証の範囲(対処部分・瑕疵)について
相談時に聞いてみましょう。

30年保証・60年保証のカラクリ

最近は長期優良住宅が推奨されています。

この長期優良住宅の認定を受ける条件は
様々ですが、耐久期間としては、
おおよそ100年間もつ家と言われています。

そのため、住宅メーカーは、こぞって
30年保証、60年保証と長期の保証を打ち出しています。

しかし、これには実はカラクリがあります。

10年目以降については、継続契約と言う形をとっており、
継続の条件として、決められた期間ごとに点検を実施し、
その点検で不具合が生じた場合、実費でのメンテナンスが
必須となります。

保証の内容は住宅メーカーによって異なるため、
全ての業者が、そうではありませんが、
長期保証ですよ!!と言われても、
自分が思っている保証とは違う可能性が
高いです。

長期保証がある場合は条件についても、
詳しく聞いてみましょう。

点検とは

点検とは住宅に問題がないかどうかを
住宅メーカーが来て確認することを言います。

契約書・保証書に明記されているわけではないため、
実際にしてもらうときに、当初聞いていた話と内容が
全然違う可能性があります。

点検が無料とは限らない

「うちは○年に1度点検をしますよ!」
と聞くと、なんとなく
「○年おきに無料で点検してもらえる。」
と錯覚してしまいそうですが、残念ながらそうではありません。

無償で点検してくれるところもありますが、
大抵の住宅メーカーは有償です。

しかも1回の点検に掛かる費用は
業者に拠りますが、3万円~7万円ほど掛かると言われています。

点検費用は無料か?有料か?
また、有料の場合は1回の点検でいくら掛かるのか?
は必ず聞いておきましょう。

メンテンスとは

 

メンテナンスとは点検結果や入居中発生した
不具合の部位を有償で修繕することを言います。

点検と同様、契約書・保証書に明記されているわけではないため、
実際にしてもらうときに、当初聞いていた話と内容が
全然違う可能性があります。

メンテナンスフリー=無料ではない

 

最近流行りのメンテナンスフリー。
多くの住宅メーカーがメンテナンスフリーを売りにしています。

通常
フリー=無料
と言う意味ですが、
住宅の場合は
メンテナンスフリー=無料
ではありません!!

メンテナンスフリーだからと言って、
まったくメンテナンス不要なわけではありません!!

実際はメンテナンスが必要です。
つまり、有償で修繕しなければいけません。

では、一体メンテナンスフリーとは、なんなのでしょうか?

メンテナンスフリーとは、
修繕時期を引き伸ばすことができる!
と言う意味です。

例えば、外壁は大体10年に一度修繕が必要でしたが、
メンテナンスフリーの建材で建てると大体20年に1度の修繕で良くなります。

 

このように長期的に見るとメンテナンス費用を
抑えられる点がメンテナンスフリーの大きなメリットです。

ただし、注意点として、メンテナンスフリーと言っても
耐久性能は、それぞれです。

20年に1度、30年に1度と、建材によって異なります。
また、修繕期間が長い分、修繕費用が高い場合もあります。

メンテナンスフリーと言われたら、
何年もつのか?
1回の修繕にいくら掛かるのか?
を必ず聞きましょう。

住宅メーカーが倒産したら、全てのアフターサービスが終わる

・保証
・点検
・メンテナンス
などアフターサービスが、いかに良くても
住宅メーカーが倒産したら、それらの
サービスを受けることができなくなります。

アフターサービスの内容について、詳しく聞くのも大事ですが、
住宅メーカーそのものの健全性・継続性についても、
しっかりと調べておきましょう。

まとめ

保証・点検・メンテナンスについて簡単にまとめると
こうなります。

その他、営業の方の話を聞いてて
・疑問に思うところ
・気になったところ
があれば、必ず聞きましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました