住宅展示場などに行くとハウスメーカーの営業さんから
「こちらは標準仕様です。」
「これは標準仕様ではありませんが、オプション仕様で可能です。」
などと言った言葉を聞くことがあると思います。
会話の中で、当たり前のように
「標準仕様」「オプション仕様」と使われますが、
この仕様って一体なんなんだろう?
何が違うんだろう?
と疑問に思ったことはないでしょうか。
メーカー選びで失敗しないために
仕様について知ることは、非常に重要です。
そこで、このページでは、
標準仕様とオプション仕様の違いについて
詳しくご説明します。
Contents
標準仕様とは
標準仕様とは、その名のとおり標準的な仕様のことで、
住宅に必要なものは、メーカーごとに、
あらかじめ仕様が決められています。
具体的には、
・外装、内装の仕上げ材
・窓、玄関ドアなどの建具
・設備機器
・床材
・屋根材
・工法
・断熱方法、断熱材
などがあります。
オプション仕様とは
別途オプション費用を出すことで、
仕様を変えてもらうことができます。
これをオプション仕様と言います。
具体的には
・タイルの外壁
・無垢材のフローリング
・手すり
・全館空調システム
・床暖房
・タンクレストイレ
・太陽光発電システム
・蓄電池
・キャットウォーク
・暖炉
・アクセントウォール
などがあります。
標準仕様とオプション仕様の違い
標準仕様とオプション仕様の違いは、
追加料金が掛かるかどうかです。
ネット、本、営業マンが紹介する
メーカーごとの坪単価は、基本的に
標準仕様で建てた場合の金額です。
オプション仕様の金額は含まれていません。
オプション仕様を付けた場合は、その分だけ、
坪単価が上がっていきます。
つまり、ネットなどで紹介されている坪単価は、
造る家によって異なるため、そこまで参考に
なりません。
展示場はオプション仕様ばかり
展示場に行くと、どのメーカーの住宅も
素晴らしいものばかりです。
それもそのはず。
展示場の家は魅せるための家です。
そのメーカーが持っている技術力・デザイン力を全て
つぎ込んだ作品です。
もちろんオプション仕様を、ふんだんに使っています。
一度展示場に行ってステキな住宅を見つけたら
営業マンに総工費にいくら掛かったのか値段を聞いてみてください。
その値段の高さに、きっと驚くと思います。
メーカーにもよりますが、
土地代を含めない建物価格だけで
数億円もする場合もあります。
実際に家を建てる場合、予算は世帯によって
異なりますが、建物だけに数億円も
出せる世帯は極々少数だと思います。
住宅展示場のような住宅を建てることは、
ほぼ不可能なので、展示場だけを見てメーカーを
決めるのは、非常に危険です。
例外として、一条工務店はオプション仕様を
使っておらず、全て標準仕様で建てられています。
ただし、全てが標準仕様でも良いお値段します。
予算オーバーにならないために標準仕様を重視しよう
どこまでが標準仕様で、
どこからがオプション仕様なのかは、
メーカーによって異なります。
当初の予算をオーバーしないためには、
標準仕様がどこまでか?が非常に
重要になります。
大手メーカーの住宅展示場は、
とても素晴らしくても、
全てのオプション仕様を外して
標準仕様に戻した場合、ショボくなる
ことがあります。
そうなると、結局はオプションにオプションを
重ねることになるため、予算をオーバーしてしまいます。
住宅展示場を持っていない工務店や
低価格住宅の場合も同様です。
最初に提示される坪単価はとても安いので、
非常に魅力的ですが、標準仕様が細かく設定されています。
例えば、窓の数やポールの長さ・本数までも
決められています。
少し手を加えようとすると、
あらゆる変更がオプション仕様になるので、
最終的な見積もりが高額になることがあります。
そのため、予算を守りつつ、理想を叶えたい場合は、
それぞれのメーカーが持っている標準仕様を重視しましょう。
標準仕様のようなオプション仕様に要注意
標準仕様を見ることが大事なんですが、
メーカーによっては「○○シリーズ」と
グレードを分けている場合があります。
これが非常に厄介で、
最上位グレードのAシリーズ
中位グレードのBシリーズ
下位グレードのCシリーズ
と3種類ある場合、営業マンの言う
「これは標準仕様です。」は、実は
「これは(Aシリーズだと)標準仕様です。
(ただし、B・Cシリーズだとオプション仕様です。)」
と言う意味の場合があります。
このように一見標準仕様だけど、
実はオプション仕様の場合もあるため、
どのシリーズの話をしているのか?
も注意深く聞きましょう。
仕様の確認は、メーカーを決める前に
一度メーカーを決めてしまうと、
あれよあれよと話が進んでしまいます。
それに、住宅のプランニングは、
楽しいものですが、思いのほか疲れます。
そのため、メーカーを決めて、話を進めた後に、
「やっぱりやめます!」
とは、なかなか言いづらいものです。
そんな事にならないためにも、
メーカーを決める前に、
徹底的に仕様のチェックをしましょう。
そうすれば、失敗や後悔の少ない
満足度の高い家を造ることができます。
家造りはメーカーを決めてからではなく、
メーカーを決める前から始まっているので、
油断せずに取り組みましょう。
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