排水管のつまりの原因は節水にあり!?詰まりの予防と対処法について

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節水は、とても良いことです。

環境にはもちろん、お財布にも
優しいため、良いことばかりです。

しかし!その節水が原因で排水管が詰まることがあります!

Contents

排水管の仕組み

最初に排水管に下水・汚水が流れる仕組みについて、
簡単にご説明します。

下水・汚水が流れる排水管は配管の勾配(傾斜)により押し出して流します。

つまり、水が高いところから低いところに
自然に流れるようにしか流れません。

水道管(上水)のように、圧力をかけて流しているわけではないため、
水量(=水圧)が少なければ、途中で物が詰まってしまいます。

そして、詰まった物は時間が経つとヘドロとなり、
更に物が詰まると言う悪循環に陥ってしまいます。

イメージとしては、動脈硬化によって心筋梗塞・脳梗塞になるのと全く同じです。

トイレなどで使う水量は既に減っている

上記のとおり、排水管は勾配(傾斜)により押し出すだけなので、
物を詰まらせないためには、水量(=水圧)が大事になります。

しかし、最近はエアインシャワーなど、節水対策がしっかりしているため、
普通に生活していると、ほとんど排水していません。

代表例はトイレです。

10年ほど前のトイレは「大」で流すと、
1回に約13Lもの水を使用していました。

ところが、最新の節水トイレなら「大」で流しても10年前と比べて
1回に3.8L(1/4)~4.8L(約1/3)しか水を使いません。

年間通すとお風呂の浴槽約236杯分もの水を
節水することができるのです!

こんなにも節水できることは、素晴らしいことです。

ただ、トイレのその先にある排水管は10年以上前からの排水管です。

そんな少ない水の量で流せるほど、高度な技術で作られていないので、
当然すんなり流れるわけはなく、詰まる可能性があります。

節水してはいけない場面

トイレを流す、シャワーを使うなど、
普段の生活をするうえでは、特に気にする必要はありません。

ただし、

・ラーメンのスープなど油を流すとき
・「トイレで流せる」商品をトイレに流すとき

このときは、節水厳禁です。

ラーメンのスープなどは大量の水と一緒に流さないと、
排水管の途中で油が固まってしまい、それこそ
血管が動脈硬化するのと同じ原理で、排水管に油が溜まり、
詰まる原因になります。

「トイレで流せる」商品は販売会社が
勝手に、そう謳っているだけです。

「トイレで流せる」商品を実際に使ってみると、
よくわかりますが、けっこう厚みがあります。

最終的には水で分解されるように作られていますが、
上記のとおり、最近のトイレは1回で流す水量が少なくなっているため、
溶けないまま排水管に残ってしまう可能性が高いです。

排水管に残ったままだと、ヘドロと絡まり詰まりの原因になるため、
トイレに流さないのが一番ですが、どうしても流す場合は大量の水で
一気に流しましょう。

排水管が詰まった時の対処法

もしも排水管が詰まった場合、
詰まりの原因が私下水管か公共下水管で対応が変わります。

私下水管が詰まった場合

私下水管が詰まった場合、
ラバーカップ(トイレのすっぽん)を用意しましょう。

敷地内にある排水枡(マス)を開けてみると、
水が溜まっているので、トイレが詰まったときと同じように
ラバーカップを使って押し出しましょう。

大抵の場合、これで詰まりは解消します。

詰まりが解消しない場合は、公共下水管が
詰まっている可能性もあるため、
公共枡(マス)を開けて確認してみましょう。

もしも私下水管に詰まりの原因があり、どうしても自力で
解消できない場合は、費用が掛かりますが、
業者に依頼するしかありません。

詰まりが解消したら、掃除もかねて排水管にホースで
水を流しましょう。

ホースがない場合は、バケツや洗面器を使って
水を流しましょう。

なお、隣地を通る排水管が詰まっている場合は、
詰まりを解消るための工事等に
隣地の所有者からの許可又は許可に代わる判決が必要です。

公共下水管が詰まった場合

公共下水管が詰まった場合、
すぐにお住まいの自治体の下水道課に
連絡しましょう。

公共下水道には、各家庭の汚水が全て流れてくるため、
公共下水管が詰まっていると、あっという間に溢れてしまいます。

特に下流にある家ほど、影響が出やすく、
公共下水管が詰まったことで、流れが滞り、
私下水管も詰まる可能性があります。

そのため、就業時間外だろうと、土日だろうと、
公共下水管が詰まった場合は、すぐに下水道課に連絡しましょう。

まとめ

繰り返して言いますが、
節水はとても良いことです。

そして、お財布のためにも、環境のためにも、
節水を心がける必要があります。

ただ!排水管が詰まらないように、

・油や固形物を流さないようにする
・どうしても流す必要があるときは多く水を流す

これらのことに気をつけて生活しましょう。

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