繰り上げ返済とは?繰り上げ返済のやり方・メリット・注意点について

不動産に関するQ&A

マイホームを購入する際、多くの方が
住宅ローンを組むと思います。

一般的に住宅ローンの借り入れ期間は35年間と
長期スパンで組みます。

そのため、返済している途中に

・定年退職までに返済してしまいたい
・できるだけ総返済額を減らしたい
・生活に余裕があるときに少しでも借金を少なくしたい

などと思う時期が何回かあると思います。

そんな時に行うのが、繰り上げ返済です。

このページでは、繰り上げ返済について、
その返済方法や注意点など詳しく説明します。

Contents

繰り上げ返済とは予定を早めて返済すること


住宅ローンを組む時に、毎月いくらずつ返済していくのか
返済計画を立てます。

繰り上げ返済とは、この返済計画で予定した
返済よりも早く借金を返済することです。

繰り上げ返済の例
例えば、毎月の返済額が10万円の場合、
ある月に100万円返済すると、
10万円については、当初の予定どおりの返済として処理され、
残りの90万円が繰り上げ返済として処理されます。

 

借金全額を一括で返済する事を
一括返済と言いますが、この一括返済も
繰り上げ返済の一種です。

繰り上げ返済する方法


繰り上げ返済の申し込み方法は、上記のとおり

・窓口
・電話
・インターネット

の3通りあります。

いずれかの方法で申し込み後、
すぐに繰り上げ返済できる銀行もありますが、
大抵の銀行は、次回返済日に毎月の返済分と
併せて繰り上げ返済分が引き落とされます。

全額元本部分の返済に充てられる


返済計画を、わざわざ繰り上げて
返済するメリットはなんでしょうか?

それは、繰り上げ返済した分については、
全額元本部分の返済に充てられるからです。

通常の返済だと利益部分の支払いが優先されてしまいますが、
利益の支払いに一切充てられないのが
繰り上げ返済の最大のメリットです。

繰り上げ返済と通常返済の違い
例えば、
利息3万円+元本7万円=合計10万円
毎月返済している場合、
10ヶ月分=100万円返済しても
元本部分は70万円しか返済できていません。しかし、繰り上げ返済で100万円返済した場合、
そのまま100万円元本部分の返済に充てられます。
このように同じ100万円の返済でも30万円も支払いに
差が出ます。

 

繰り上げ返済で得られる2種類の効果


繰り上げ返済には、

・期間短縮型
・返済額軽減型

の2種類あります。

繰り上げ返済をするときに
どちらの型で返済するか決定します。

期間短縮型を選択すると、
毎月の返済金額は変わりませんが、
支払い期間の短縮&支払い総額を大きく減らすことができます。

返済額軽減型を選択すると、
返済期間は変わりませんが、
月々の返済額の減額&支払い総額を多少減らすことができます。

注意点1:ボーナス払いは繰り上げ返済ではない


たまに

ボーナス払い=繰り上げ返済

と勘違いされている人がいます。

残念ながら返済計画にのっているボーナス払いは、
繰り上げ返済ではありません。

確かに、月々の返済に加えて
ボーナス払いを併用することで、
毎月の返済金額は抑えられています。

そのため、

ボーナス払い=返済額軽減型の繰上げ返済

勘違いしてしまいがちです。

しかし、そのボーナスで支払っている分の
内訳を見てみると、キッチリ利子分が含まれています。

そのため、ボーナス併用払いの場合は、
繰り上げ返済ではありません。

自分はどっちだろう?と悩んだ場合は、
返済計画を確認するか、
毎回繰り上げ返済の手続きをしているかどうか
確認してみてください。

もしも、ボーナスが入るたびに銀行に連絡して
繰り上げ返済の手続きをしている場合は、
繰り上げ返済です。

手続きをせず、ボーナスが入ると自動的に
引き落とされている場合は、繰り上げ返済ではありません。

注意点2:最低返済額以上の返済が必要

繰り上げ返済をするときに
最低返済額と言うものがあります。

最低返済額とは、繰り上げ返済できる最も少ない金額です。

借り入れている住宅ローンによって異なり、
1円から繰り上げ返済できるものもあれば、
フラット35のように100万円以上でないと
繰り上げ返済できないものもあります。

注意点3:手数料が掛かる場合がある


繰り上げ返済の申し込み方法は、上記のとおり

・窓口
・電話
・インターネット

の3通りあります。

手数料の金額は窓口が最も高く
インターネットが最も安いです。

窓口>電話>インターネット

申込み方法の他に、銀行によっても手数料は異なります。
繰り上げ返済1回につき無料から数万円までと幅があります。

最近では、インターネットで手続きをする場合は、
大抵無料で繰り上げ返済できるようになっています。

しかし、条件によっては、有料になるなど、
パターンが様々なので、繰り上げ返済をする際には、
念のため、手数料がいくらか確認してから行いましょう。

まとめ


繰り上げ返済のやり方や注意点について
ご理解いただけたでしょうか。

繰り上げ返済をすることで、
総返済額が減ったり、毎月の返済額が減ったりと
様々なメリットがあります。

賢くお得に住宅ローンを返済する場合に、
必要な返済方法なので、資金に余裕がある場合は、
繰り上げ返済について、ぜひ検討してみてください。

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