マイホームの購入方法は大きく分けて
・建売り住宅
・注文住宅
の2種類に分けることができます。
しかし、住宅について調べていると、上記2つ以外にも
「規格住宅」と言われる聞きなれない名称の
住宅も出てきて、困惑すると思います。
そこで、このページでは、
・規格住宅とは一体なんなのか?
・規格住宅のメリット・デメリットは何か?
などについて詳しくご紹介します。
Contents
規格住宅は注文住宅の1つ
建売住宅とは、既に建てられた状態で売られている住宅のことを指し、
注文住宅とは、設計・仕様を注文して建てられる住宅のことを指します。
そして注文住宅は、建て方によって、さらに
・フルオーダーメイド住宅
・セミオーダーメイド住宅
・規格住宅
の3種類に分けることができます。
一般的に
注文住宅=自由に設計できる
と考える方が多いと思いますが、規格住宅とは、
「規格」と付くように、ハウスメーカーによって、
既にある程度の「型」が決められており、
いくつかある「型」の中から選んで建てる住宅です。
ハウスメーカー・サイトによっては、「型」と言う制限があるので、
規格住宅を注文住宅と分けて考える場合もありますが、
依頼主が設計・仕様を選んで注文して建てることに変わりはないため、
注文住宅の1つです。
ちなみに、家の仕様については、
規格住宅=全て標準仕様
と言うわけではありません。
規格住宅でも、オプション仕様にすることは可能です。
ただし、何でもオプション仕様にできるわけではなく、
オプション仕様も選択肢の中から選ぶことになります。
メリット1:価格が安い
規格住宅の最大のメリットは、何と言っても
価格が安い点です。
規格住宅で建てると、なんと!
セミオーダーメイド住宅で建てた場合と比べて約2割
フルオーダーメイド住宅で建てた場合と比べて約4割
も安く建てることができます。
なぜ規格住宅だと、これほどまで価格が安くなるのか?
その理由は2つあります。
1つ目の理由は、あらゆる資材の規格がハウスメーカーによって
既に決められているため、規模の経済(大量生産によるコスト削減)が
働きやすいからです。
2つ目の理由は、「型」が決まっている分、
打ち合わせから完成までの期間が短くなるため、
その分、人件費が掛からないからです。
メリット2:打ち合わせの負担が少ない
注文住宅を建てる場合、間取り等の設計・仕様を決めるのに、
非常に時間と労力が掛かります。
特にフルオーダーメイド住宅の場合、施工主の希望を
設計士が図面に落とす作業から入るため、もう大変です。
設備などに関しても、フルオーダーメイド住宅の場合、
無数にある色や形から選ばなければならないため、
なかなか決められません。
スケジュールに対して作業量が膨大なため、
最後の方になると、もうヘトヘトに疲れてしまい、
テキトーに決めてしまいがちです
それに対して規格住宅は、施工主の希望に該当する
間取りから選ぶだけなので、非常に簡単です。
設備などに関しても、厳選された2~3つの候補から選ぶだけなので、
打ち合わせの負担が少なくて済みます。
負担が少ない分、最後の最後までしっかりと
間取り・設備などを比較・検討して選ぶことができます。
メリット3:完成形がイメージしやすく設計ミスが発生しにくい
住宅の設計図は、正確に描かれているものですが、
どうしても紙で、しかも2次元で描かれているため、
実際に建ちあがってみると、
「イメージと違う!?」
なんてことが、よくあります。
しかし、規格住宅であれば、施行した件数も多く、
住宅展示場や完成披露見学会などで、
現物を見ることができるため、完成形をイメージしやすいです。
また、営業担当者、設計者にとっても
規格住宅の方が完成形がイメージしやすい分、
設計ミスが発生する可能性が減ります。
メリット4:工期が短い
規格住宅の場合、新たに資材を取り寄せたり、加工をする必要がないため、
すぐに工事に取り掛かることができます。
現場においても、資材をそのままマニュアルどおりに組み立てるだけなので、
悩むことなくスムーズに作業を進めることができます。
そのため、短い工期でしっかりと家が完成します。
デメリット1:自由度が低い
「型」が決まっているため、フルオーダーメイド住宅、
セミオーダーメイド住宅と比べると、
規格住宅はどうしても自由度が低くなってしまいます。
ただし、自由度が低いと言っても、不自由と言うわけでも、
好きな間取りができないと言うわけでもありません。
なぜなら「型」は、1つや2つではないからです。
ハウスメーカーにも依りますが、「型」は
大体数十から数百種類用意されています。
そのため、大抵好みの「型」が見つかるので、
自由度は、そこまで気にしなくても大丈夫です。
デメリット2:似たり寄ったりな住宅になる
規格住宅は、上記のとおり複数パターンが用意されていて、
それぞれ違いはあるんですが、左右対称であったり、
配置が微妙に違う程度で、そこまで大きな違いが
あるわけではありません。
また、人気の「型」があり、皆それを選んでしまうため、
どうしても似たり寄ったりなデザインの住宅になってしまいます。
そのため、
「あれ?どこかで見たことあるような・・・。」
と、デジャブ(既視感)を体験することになります。
デメリット3:狭小地・不整形地には建てられない
規格住宅は資材のサイズが決まっているため、
極端に面積の狭い土地(狭小地)や
三角形など形の悪い土地(不整形地)には建てることができません。
特に重要なのは土地面積で、仮に不整形地であっても、
土地面積が広ければ、その中から整形地をとることができるので、
規格住宅を建てることができます。
ちなみに大体、建築面積(1階部分の面積)として15坪程度の
整形地をとることができれば、規格住宅を建てることができます。
まとめ
「オシャレな家にしたい!」
「個性的な家にしたい!」
「吹き抜けを家の中に作りたい!」
など、デザイン・設計に強いこだわりがある場合、
規格住宅は不向きです。
しかし、デザイン・設計よりも
・価格の安さ
・住みやすさ、生活のしやすさ
を優先するのであれば、規格住宅は、
コストパフォーマンスが高くオススメです。
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