住宅は大きく分けて新築住宅、未入居住宅(新古物件)、中古住宅の
3つに分類されます。
このページでは、未入居住宅(新古物件)について
詳しく説明します。
未入居住宅(新古物件)とは
未入居住宅(新古物件)は新築住宅でも中古住宅にも
当てはまらない物件を指します。
新築住宅は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」
(略して品確法)と言う法律で定義されており、
1.建築後1年以内の建物であること
2.建築後未入居であること
この2つの条件を満たすものを指します。
そして中古住宅については、
法律で定義されているわけではありませんが一般的に
・建築後2年を経過している建物であること
・人が住んだことがある建物であること
上記2つのうち、どちらか1つの条件でも満たせば
その物件は中古住宅となります。
つまり
・建築後1年以上2年未満の建物であること
・建築後未入居であること
上記2つの条件を満たすものが未入居住宅(新古物件)
と言うことになります。
ちなみに法律上の定義と公的な融資機関の定義が違います。
公的な融資機関においては、未入居住宅(新古物件)の
取扱いは新築住宅と同様になります。
未入居住宅(新古物件)を広告上は「中古住宅」と載せても問題ありませんが、
中古住宅と載せると、売買価格を値下げされてしまうので、
未入居住宅(新古物件)と言う不思議な名称の不動産になっています。
未入居住宅(新古物件)の特徴
新築住宅には「新築プレミアム」と言って、特別な付加価値が
付いてきます。
そのため、不動産業者は、法律上、新築住宅と言える期間に
何としても売りきってしまいたいと思い、バンバン広告を貼って売り込みます。
そのような様々な販売努力を行っても売り残ってしまったものが
未入居住宅(新古物件)です。
売れ残った理由として、販売会社が倒産してしまい、
販売活動が満足にできなかった等、
建物以外に原因がある場合もあります。
しかし、基本的には、立地が悪い等、建物に何かしらの原因があって
売れ残っている可能性が高いです。
また、建築後1年もの間、未入居だと屋根裏、床下、水回り等に
不備が生じている可能性もあるので、下見(内見)が非常に
重要になります。
新築住宅ではないにも関わらず、業者によっては、未入居と言うことで
新築プレミアムを上乗せして、新築住宅のときと同じ価格で販売している
場合もあります。
未入居住宅(新古物件)は比較的新しい物件とは言え、上記のように
意外と注意しなければいけない項目が多いです。
気をつけましょう。
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